2008年05月13日

働く子どもに教育を

 世界には、大人のように仕事をさせられ、学校に通うことができない子どもが2億人以上います。そんな子どもたちが一人でも少なくなるように、一人でも多くの子どもが子どもらしい生活に戻ることができることを願って、世界中の人々の関心と力を集結させるのが6月12日の「児童労働反対世界デー」です。

 今年も6月12日向けて既に様々な活動が開始されています。詳細は、例えば「児童労働反対世界デー・キャンペーン2008」のWebサイトをご覧ください。

 その中で今年は一つおもしろい試みとして、働く子どもたちが教育を受けられるように、インターネットで1万人の署名を集め、首相に届けようという署名プロジェクトが進行中です。
■「『働く子どもに教育を』1万人署名」(署名TV)

 6月30日までに1万人の署名を集めるのが目標ですが、これまでのところまだ署名数は440名強と始まったばかりの状況です。

 6月12日の児童労働反対世界デーに日本政府に提出したいとのことですので、できれば5月中の署名をお願いします!



 ちなみに今日はたまたまクライアントの企業さんと、CSR調達をさらに推進するためにどうしたらいいかの打ち合わせでした。その中でも、児童労働をどう「見破り」、見つかった児童をどう「救済する」かということも話題になり、相談しました。日本の企業も、そういう仕組み作りをして、途上国の児童労働をなくすための努力を重ねています。

 皆さんもまずは署名をしたり、お友達に紹介したり、そんなことから始めませんか?

 持続可能な社会は、きちんとした教育を受けた、自立した市民がいてはじめて成り立ちます。

今日もご訪問、ありがとうございます。
サスラボへの投票もお願いします(笑)
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2008年05月11日

母の日によせて

 今日は母の日でしたね。皆さんは何かお母さんに感謝をしましたか? 僕は母親が留守にしているのを口実に、今日も仕事をしていました(^^;)

 さて、今日はその母の日にちなんだニュースを二つお届けしたいと思います。お母さんが毎日、家の中でしている仕事、料理や掃除などに賃金が払われたとしたら... その年収は容易に1000万円を超えるのだそうです。
 母親が行った料理や掃除などに対して賃金が支払われた場合、年収1千万円を容易に超えるとの試算結果がカナダで発表された。
 母親1万8000人に対して、家事や育児など一般的な仕事内容のリストアップを依頼。その内容やかかる時間など、それぞれの労働に対する給与額について民間会社Salary.comが試算を行った。
 カナダではリスト上位10位の仕事について、家事に対する給与額は主婦で12万5000カナダドル(残業代込み、約1280万円)、仕事を持つ母親で、実際の所得を除き7万5000カナダドル(約770万円)だった。
出典:「母親が行う家事、1千万超の給与に相当=カナダ調査」(ロイター、2008年5月11日)

 給与が高い時間は、「残業」が多いからだそうです。たしかに主婦には昼夜どころか、土日も休日もあってないようなものですからね。こんなニュースを聞くと、あらためて感謝したくなりませんか?

 そしてもう一つはかなりショッキングなニュースです。世界各国の母親が置かれている状況には、大変な格差があるという調査結果です。国際的なNGOのセーブ・ザ・チルドレンが世界146ヶ国で、安全な出産環境や女性の平均寿命、公教育の期間などを調べた結果です。
 その結果、1位のスウェーデンでは、女性は平均17年間の公教育を受け、平均寿命は83歳、5歳前に子供をなくす母親は185人に1人だった。これに対し、ニジェールでは公教育は3年以下、寿命は45歳、そして子供の4人に1人が5歳の誕生日を迎えられない。母親1人が平均8人の子供を産むが、出産時に医療従事者が立ち会える母親は3人に1人だった。
(略)
 ニジェールの死亡率は「すべての母親が子供の死に直面することを意味する」(同報告書)という。
出典:「母親にも世界格差=全員が子の死に直面−ニジェール」(時事通信、2008年5月9日)

 なお、この報告について詳しくは、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのWebサイトで見ていただくことができます。

■「母親になるのにベストな国ランキング 〜日本は31位、トップはスウェーデン、最下位はニジェール〜」(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)

 日本は子ども指標は6位と比較的高いのですが、女性指標が36位と芳しくないため、総合の母親指標は31位なのだそうです。

 日本のお母さんにも、世界のお母さんにも、心から感謝すると同時に、より良い環境を提供できるようにしたいですね。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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2008年04月30日

仮想ツアーをどうぞ

 今日は地方に移動してしまうので、この先インターネットにはあまりアクセス出来なくなるのではないかと思います。

 そんなわけで、サスラボも更新できなくなってしまうのかもしれないので、ブータン、特にGNH(国民総幸福)に関する素晴らしいサイトを一つご紹介しましょう。
GNH研究所

 また、「ブータンウェブサイト『タシデレ!ブータン王国』」の「ブータン関係のリンク」にも、様々なサイトが網羅されています。

 こんなリンクをたどって、皆さんもどうぞバーチャル・ブータン・ツアーを楽しんでみてくださいね。

今日もお越しいただき、ありがとうございます。
よかったら、クリックしてくださいね!
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2008年04月26日

行ってきます〜

 まだ連休にはちょっと早いのですが、明日日曜の早朝からしばらく留守にします。このところずーっと行きたかったところを、思い切って訪ねることにしたのです。さて、行き先はどこでしょう? ヒントは「持続可能性」です(笑)。

 というわけで、今日はそのために出発前に片づけるべき仕事をして、夕食を終えてから荷造りをして、なんとか準備ができたところです。(しかし仕事がそう簡単にすべて終わるわけはなく、正確に言うと出かけた先で仕事を続けるための準備をしたというところです(^^;))

 明日は5時起きにして空港に向かい、一泊する中継点(南方です)まで移動します。目的地についてしまうと、インターネットにはなかなかアクセスできなくなってしまうかもしれません。どこへ出かけるかは、明日の中継地で種明かしをしましょう。

 皆さんも、どうぞ楽しい週末を!

毎日読んでくださって、ありがとうございます。
出かけた先でも、なるべく更新するように頑張ります〜
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2008年04月21日

連鎖力を目指して

 サステナ・ラボは皆様のご支援のお蔭で、「環境goo大賞2007」のブログ部門において優秀賞をいただきました。

taisyou2007.jpg

 今日はその表彰式と審査員の方々からのフィードバック・ミーティングがありました。表彰状をいただいた後は、4人の審査員の方からご意見をいただいたり、事務局の方のご案内で環境goo大賞の8年の歴史をふり返り、Webの変遷を考えたり... なかなか示唆に富んだミーティングとなりました。

 最後に、それではこれからはどんなWebサイトを目指したいかという問いがあったのですが、おもしろいことにほとんど企業や団体の方が「双方向性」を挙げられました。

 もちろん僕も双方向性を目指したいと思うのですが、ブログは他のWebサイトと違って、そもそも双方向性のあるメディアですし、「参入障壁」が低く、個人も含めて誰でも情報発信が出来るという点でも、双方向的です。

 ですから僕が求めているものは、正確に言えば双方向性というより、さらにそれを一歩進め、サスラボからの情報が読者を刺激し、その読者がさらに別の方へ情報を発信するという、情報と行動の連鎖反応を引き起こすような状態です。

 その場でとっさにうまい表現が見つからず、「自立性」なんて言葉を使ってしまいましたが、これはあまりわかりやすくはなかったですね、反省(^^;) 

 一方的に情報を発信するのではなく、双方向のやりとりへ。そしてそれがさらに進めば、情報の受け手が今度は出し手となって、さらに情報が広がっていく。そのネットワークの中で、様々な情報が双方向に流れ、お互いがお互いを刺激しながら、より活発になっていく。そんなイメージです。「連鎖力」とか、そんな言葉でも勝手に作ってしまった方が良かったかも(笑)

 本当はWorld Wide Webとはそんな世界のはずだったのですが、最近の洗練された商業的Webサイトは、作り手あるいは情報の出し手と受け手を二つに分断してしまったような気がするのです。作るのはプロ、僕たちフツーの人はそれを楽しむだけ。いつの間にか、インターネットの世界もそんな従来のマスメディアに似たヒエラルキーが強化されつつあるように思います。

 でもそれでは、伝えたいことを、伝えたい人が、自由に伝える、というインターネットの良さを発揮できなくなってしまいます。一つのサイトが100の強力なメッセージを出すことよりも、1000人が一つずつメッセージを出すということが起きなくなってしまいます。

 そんなことを考えていくうちに、もう一度原点に戻って、読者を刺激して動かさずにはいられないような、そんなサイトを目指したいなと思うようになりました。どう実現するかは... これからいろいろ考えたり、試したりしてみようと思います(笑)

 というわけで、これからサスラボでおもしろい記事を読んだら、ぜひそのことを誰かにお伝えください。僕も、皆さんが人に思わず話したくなるような、そんな記事をお届けできるように頑張ります! もちろんフィードバックも引き続き大歓迎です。

今日も読んでくださって、ありがとうございます!
皆さんのご参加と応援をお待ちしています。
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2008年04月01日

ドイツから

 今日から4月ということで、いろいろなことが始まりますね。やはり一番大きいのは、京都議定書の第一約束期間が始まったということでしょうか。議定書が決まったときには2008年なんて随分と先のことのように思っていましたが、実際にその時になってみるとあっという間ですね。

 その間、日本ではどのぐらい準備が進んだかというと... 残念ながらかなり気が遠くなってきます。おまけにガソリン税は議論もしないうちに期限切れになってしまいましたし、一体このままではどうなってしまうことやら...

 こんな国にはもうまったく希望が持てなくなったので、大変不本意ながら、僕はこの国をもう見限ることにしました。代わりに、環境先進国として有名なドイツに移住します。皆さん今までありがとうございました。そして、最後まで一緒にいられなくて、ごめんなさい。

 すぐに永住権は取れないので、まずはドイツの大学か研究所で職を探し、時間をかけて完全にシフトしたいと思っています。その第一歩として、実は今日もう日本を発ち、ドイツのボンに着きました。

 フライトだけでも12時間近い長旅でした。ロシア上空を飛んでいる時間が長いのですが、地表は真っ白な雪に覆われていました。こんな景色もいつまで続くのだろうと思うと、ちょっと感傷的な気持ちになってきます。

 というわけで、これからはドイツからのレポートをお届けします。おっと、こちらでも日付が変わりそうです。今日のうちに投稿してしまわなければ!(笑)

今日も読んでくださって、ありがとうございました。
ドイツに移住しても(^^;)、応援してくださいね!
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2008年03月30日

GHG排出量ランキング

 日本では3年前に「温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度」が取り入れられています。これは地球温暖化対策推進法の改正に伴うもので、温室効果ガス (GHG)を多く排出する事業者に排出量を調べて、国に報告することを義務付けたものです。そして国は、報告された数値を集計・公表することになっています。が、これまでいくつかの企業や事業者が、データの開示を拒否してきました。詳しくは「開示する会社、しない会社」をご参照ください。

 そして28日にこの制度に基づき、 GHG排出量が多い企業名と 2006年度の排出量を「初めて」公表しました。
 環境省と経済産業省は28日、地球温暖化対策推進法の報告制度に基づき、温室効果ガスの排出が多い企業名と06年度排出量を初めて公表した。電力や鉄鋼、石油化学、セメントなどの企業が上位を占めた。今後、毎年公表し、企業の削減努力を促す狙い。

(略)

 企業別上位は東京電力、JFEスチール、新日鉄の順で、いずれもシンガポール1国の04年排出量を上回った。上位10社中7社は電力会社だった。

 電力や輸送を除いた事業所を業種別にみると、▽鉄鋼32・6%▽化学15・1%▽窯業・土石製品11・6%▽石油・石炭製品6・3%▽製紙・パルプ5・3%の順となった。
出典:「温室効果ガス:排出量、電力・鉄鋼上位に 企業名を初公表」(毎日新聞、2008年3月28日)

 結果は、ほぼ予想された通りです。1位が東京電力で、その後もずらりと電力会社が並びます。

 これは、国が発表したデータですと、電力については発電時の排出と使用時における排出を二重に集計してしまっており、電力会社がどうしても順位が高くなってしまうためです。

 29日の日経新聞では、電力については需要家がGHGを排出したとみなす間接排出方式で計算して、排出量上位50位をランキングし直しています。

 以下、10位までの結果です。
1位 JFEスチール   6029
2位 新日本製鐵   5933
3位 住友金属工業  2214
4位 神戸製鋼所   1742
5位 大平洋セメント 1455
6位 新日本石油精製 1053
7位 住友大阪セメント 928
8位 三菱マテリアル 893
9位 宇部興産    877
10位 日新製鋼    833
出典:「温暖化ガス排出量公表」(日経新聞、2008年3月29日)
 
 なお、オリジナルの公開情報は以下から入手できます。
■「地球温暖化対策推進法に基づく温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度による平成18年度温室効果ガス排出量の集計結果の公表について」(経産省)

 また、「新日鉄やJFEスチールなど14社36工場は「公表されると競争上の利益が損なわれる」と訴え非開示」(出典:同上毎日)なのですが、これについて気候ネットワークは、「これらの排出量の大きい主要な事業所が、今回温室効果ガス排出量についても情報非開示となったことは、ある程度予想されたこととはいえ、事業所の温室効果ガス排出量情報が温暖化防止を進めるために当然公開すべき基礎情報であるという基本認識が当該企業に欠如していると言わざるを得ない。」と批判しています。
■「「温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度」に基づく事業者の排出量集計結果に関して」(気候ネットワーク)

 同ネットワークは直ちに情報開示請求を行い、非開示事業所36 事業所(14 社、うち鉄鋼11、化学が2、金属製品1)を特定して、Webでも報告しています。

 排出量が大きい会社はいずれも素材産業やエネルギー産業で、環境効率の改善が進んでいないというよりは、産業の性質上、どうしても大きくなってしまうところばかりです。数値の大小で、いいとか悪いとか議論してもあまり意味はありません。なのに、いつまでも非開示というのは、ちょっとカッコ悪いですよね(^^;)

 むしろ問題なのは、それではこうした排出量を、国全体で、あるいは世界全体で、どうやって削減していくかでしょう。素材産業だけ糾弾して、また企業側がそれに反発しても不毛ですし、対策が進むようには思えません。やはり、炭素税やオークション方式の排出権取引など、受益者がコストを負担する体制に早く移行すべきであると思うのですが、いかがでしょうか?

 そうなれば素材産業やエネルギー産業も環境効率を上げることで競争すればいいわけですから、排出量の見た目の大きさで肩身を狭くすることもないでしょう。

 そうした議論を進めるためにも、もっとデータ開示を進めるべきですし、そのための第一歩としては、今回の発表は意味があると言えるのではないでしょうか。

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2008年03月28日

もっと人力エネルギー!

 世界中で不足している資源は、エネルギー。一方、世界各地で余っているのは人。だとしたら... 足りないものを節約し、余っているものを使うのが経済合理的です。私たちは、人力エネルギーをもっと見直すべきかもしれません。

 このことをもっとも強く感じるのは、スポーツジムのエアロバイクです。皆さんあり余ったエネルギーを消費しようと、必死にバイクを漕いでいます。バイクには抵抗が付けられていて、漕いだ力は熱エネルギーに...  その熱気溢れるジムを冷やすために、エアコンは電力を消費しているのです!

 余ったカロリーを消費するにはかなりの時間運動をしなければなりません。ちょっと気の利いたジムだと、運動に飽きないようにバイクにテレビが備えつけられていたりします... もちろんこれも余計なエネルギーを消費するわけです。

 経済的に不合理もいいところです。どうせだったら、ペダルを漕ぐエネルギーをもっと有効活用できればいいのに... 少なくとも自分が見るテレビぐらい、自給自足できないのでしょうか? 疲れて漕ぐ足がゆっくりになると、テレビの画像もフェードアウト.... そんな仕組みだったら、ペダルを漕ぐ足にもっと力が入りそうな気がするのですが(笑)

 いつもそんなことを感じていたのですが、アースアワーに関連してこんなニュースが飛び込んで来ました。

 足こぎ発電で「地球に優しいコンサート」! いいじゃないですか。他の観客と連帯感も大いに盛り上がることでしょう(笑)

 しかしこれ以外にも、考えてみると無駄なことってたくさんありますよね。

 例えば、エレベータが下がるときには巨大な位置エネルギーが解放されますが、通常は熱として放出されています。これって回収できないのかなぁ、もったいないなぁと思っていたら.... エレベータで回生ブレーキを採用しているものが既に実現していました!
■「エレセーブ(省エネ形停電時自動運転装置)」(三菱電機)

 これだけで20%エネルギーが節約できるのだそうですから、スゴイことです。

 あなたの「あり余った」エネルギーも、どこか使えそうなところはありませんか?

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2008年03月23日

水の日を巡って

 突然数日間ブログの更新を止めてしまいましたが、実は体調を崩して休んでいました。心配してメールをくださった方もいらっしゃいました。ご心配をおかけして、申し訳ありませんでしたm(__)m 体調管理にも配慮しんがら、持続可能なブログを目指します(笑)

 ということで、まだリハビリ途上なので、今日はちょっとだけニュースの紹介です。

 昨日3月22日は、「国連水の日(World Day of Water)」でした。
《参国リンク》
■「国連水の日」(国土交通省)

 これにあわせて、環境NGOのWWFは、イグアスの滝に巨大浄水器の形をしたバルーンを設置し、水資源の保護を訴えたそうです。



 日本では水関係のイベントやニュースはありましたか? どうもまだ日本では水に関する問題意識は低そうですね。

 世界的には、こんな状況、こんな取り組みがあります。


 え、僕ですか? 熱のある時には、一杯の水が何より嬉しいもので、この数日は水の有り難みをよ〜く味わせていただきました(^^;)

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2008年03月13日

環境goo大賞が発表

 一ヶ月ちょっと前に「ご声援をお待ちしています」という記事で「環境goo大賞2007」のブログ部門で、サステナ・ラボが第1次審査を通過したことをご報告しました。

 そして本日、「環境goo大賞2007」の結果がいよいよ発表になりました。サステナ・ラボはというと...


 ブログ部門「優秀賞」に選ばれました!


 ご声援、ご支援いただいた皆様方、ありがとうございましたm(__)m

 審査員の一人である飯島ツトムさんは、「正式サイトが正面玄関から入る方法とすると、ブログはカジュアルなカフェでのコミュニケーションといったところでしょうか。」と述べていらっしゃいます。

 ブログは書く方も、フットワークを軽くして、旬の話題をサクサクと読んでもらえるようにと意識している場合が多いと思いますが、コメントやトラックバックを通じて、コミュニケーションが双方向に広がっていくという魅力があります。

 そういう点はまさに、放送のような一方向の情報発信ではなく、カフェでの気軽なおしゃべりと言えるかもしれませんね。

 サスラボでも以前に増して、皆さんからのコメントが増え、またコメントによる対話が深まっていく傾向が明らかで、とても嬉しく思っています。

 もちろん僕自身も、今後ますます役立つ情報をコンパクトにまとめてお伝えするように頑張りたいと思いますが、その記事がきっかけになって、皆さん方の対話が広まり、深まることを期待しています。

 「環境」以外のネタも多いじゃないかとお叱りの声も聞こえてきそうな気もしますが(^^;)、究極の目標はサステナビリティ(持続可能性)です。そのためには、社会にまつわることや、それを解決しようという企業の動きであるCSRも、同じように重要だと思います。

 2025年までに持続可能な社会の基礎を作るというミッションを達成すべく、そしてもちろんより良い環境を保全するよう、さらに充実したブログにするようにします。よろしければこれからも、毎日お立ち寄りいただき、ご活用いただければと思います。

 ご声援、ご愛顧、ありがとうございました!

いつも読んでくださって、ありがとうございます!
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2008年03月07日

本音で議論を

 今日7日発行の「サステナブルCSRレター No.027」の巻頭言でも書いたのですが、このところ排出権を巡る議論が急速に進んで来ましたね。いろいろな方々が、各人の立場で本音を語るようになったということだと思います。

 これまで排出権も総量目標にも否定的であった経団連が、必ずしも一枚岩ではなくなってきたのがそもそものキッカケのようです。以下、代表的な発言を追ってみましょう。

 経団連御手洗冨士夫会長、2月25日の記者会見で「世界の潮流を踏まえた結論を出さないといけない」「最終的には地球全体の総量規制でないといけないので、何らかの形で各国が目標を作らないといけない。目標設定の方法論は大いに議論すればよい」。
出典:「経団連が排出権取引の国内導入を容認へ転換、総量目標も受け入れへ」(ロイター、2008年2月25日)

 これを受けて早速商売っ気を出したのが、東証です。斉藤惇社長が、「東証が日本での排出権市場の役割を果たしたい」と。
出典:「東証:排出権取引市場の創設を検討 4月にも研究会発足」(毎日新聞、2008年2月29日)

 さらに3月5日に初会合が開かれた政府の「地球温暖化問題に関する懇談会」では、座長である奥田碩トヨタ自動車相談役が次のように述べています。
 「EUや米国が一つの潮流となっていく中で、ついていかない、検討すらしないのは国としてまずい」「(北海道洞爺湖)サミットまでに結論を出したい」。
出典:「排出権取引、4月に集中討議…政府懇談会」(毎日.jp、2008年3月5日)

 福田首相もサミットに照準を合わせているようですが、この懇談会には反対派の中心である新日鉄と東京電力の両社長もメンバーになっており、牽制するのを忘れません。
「(2013年以降の)『ポスト京都議定書』の枠組みづくりが大事で、その前に排出量取引を議論するのは順序が逆だ」(三村明夫・新日本製鉄社長)
出典:「排出量取引は官邸主導で、政府がサミット向け戦略づくりへ」(読売新聞、2008年3月5日)

 さらに今日は経産省が「地球温暖化対応のための経済的手法研究会」の初会合を開催しましたが、始めるにあたり同省の石田徹局長も「導入を前提に検討を開始するのではない」と釘を刺しています。
出典:「企業ごとの枠議論 排出量取引 経産省研究会が初会合」(北海道新聞、2008年3月7日)

 まだなかなか一筋縄ではいかないようですが(^^;)、それでも議論が始まったことは重要です。さすがに、重い腰を上げざるを得なくなったということなのでしょうが....

 それぞれに事情というか、利害が対立することはわかります。しかし、気候変動という全人類の将来を左右する問題への対策を迫られている今、業界ごとの事情を押し通そうとすることは許されません。いくら駄々をこねたところで、流れをねじ曲げることなど出来ないのです。

 だとしたら、早く積極的に対処する、あるいは戦略的な先手を打つことこそ本当の意味で「有利」な選択であるはずです。そしてその新しい枠組みの中で、不公平な部分は調整すればいいのです。

 気が進まないことを何時までのズルズルと引き伸ばすのではなく、嫌なことこそさっさと取り組んで、余裕をもって仕上げなさい。むかし学校でそんなことを習いませんでしたか?(笑)

 特定の産業を犠牲にする必要はもちろんありませんが、大きな視点からベストの回答を出し、その中でデコボコを調整するなり、痛み分けをすればいいのです。問題の先送りをしても、事態は悪化するばかりです。

 都合の悪いことは見ないふりをしたり、ただ軋轢を回避しようとするのではなく、するべきことはする、議論すべきことはきちんと議論する。そういう当り前のことができるリーダーが欲しいと思います。

 一人に負担を押しつけてフリーライダー(ただ乗り)になろうなんて、誰もそんなことは考えていないと思うのです。どうすれば危機を回避できるのか、そのためにどう痛み分けをすればいいのか。必要なのは交渉ではなく、議論です。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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2008年03月05日

本を書きたい!

「一月は行く、二月は逃げる、三月は去る」とは、まったくよく言ったものですね。本当にどんどん時間だけが過ぎていきます(^^;) もちろん仕事もそれなりに進んでいるのですが、肝心の一番したいことがなかなかできず、ちょっと困っています。

 その一番したいこととは、本を書くことです。内容は、CSRの本質的なことを、あまりムツカシイ言葉は使わずに、そして自分たちの生活と密着した問題として感じていただけるように、と考えています。

 本はこれまでにもいくつか書いていますし、実は間もなくちょっとおもしろい新刊も出ることになっているのですが、これらはすべて共著です。いろいろな方と一冊の本を作るのも楽しいですし、特に、単に原稿を書くだけが担当でない場合はなおさらです。

 一方、自分の考えていることをそろそろまとめて書きたいなという気持ちもあり、しばらく前から準備を始めたのですが... これがなかなか難事業です(^^;) 何よりまとめて時間を取れないことが、一番のネックです。

 緊急性が高いことだけをするのではなく、重要性が高いけれど必ずしも緊急ではないことをきちんとするように。ものの本には必ずそう書いてあるのですが、己が計画力のなさと意志の弱さを呪うばかりです。

 しかしそんな弱音を吐いていてもしかたがないので、ちょっと作戦変更。今まで秘かに執筆作業を進めていたのを、公言して進めようと思います。いわば、有言実行作戦です(え、どっちかというと背水の陣ですか?(^^;))。今年前半に単行本を出すべく、これから巻きを入れます。

 毎日ブログを書いていると、編集担当の方には「そんな時間があったら原稿を書け」と怒られそうなのですが(ゴメンナサイ>Oさん)、ブログはブログで緊急ではないけれど大切なので続けてたいので、ブログという公開の場のプレッシャーを利用したいと思うのです。

 いっそのことサスラボの記事をまとめて本にすればという話もあったりしたのですが(笑)、まぁそれはやはり性格が違いますからね。(あ、でももしサスラボを編集することにご興味のある方がいらっしゃったら、ぜひ御連絡ください!)

 しかし本を書くことはともかく、持続可能な社会を作るってのは息が長い話で、それこそ「緊急ではないけれど、大切」。地球環境問題も影響が出るまで、成果が出るまで時間がかかって、これも「緊急ではないけれど、大事」。本当に重要なことには、一見、緊急でないことはたくさんありそうですね。

 だったら、皆さんも「有言実行」をいかがですか? この場で宣言をしていただいてもいいですよ。

 で、僕もしばらくは、本を書くことのプライオリティを上げたいと思います。どうかあまり「エサ(=仕事)をたくさん与えないでください」(笑)
 
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2008年02月23日

赤福、買いますか?

 名古屋近辺でお土産というと、すぐに思い浮かぶのが赤福です。そのぐらい好きだったし、久しぶりに食べたいなという気持ちあるのですが... やはり今回は買わないことにしました。

 先日、販売を再開した赤福の新聞広告を読むと、いくつもの「偽装防止」の仕組みを導入し、今はもう日付偽装の心配はないように思えます。もちろん品質だって大丈夫でしょう。

 しかし、それを以て「もう大丈夫」と判断することにはちょっと違和感を感じるのです。もともと赤福の場合、品質そのものに大きな問題があったわけではありません。問題が発覚したときに、「それで誰かお腹でも壊したのか? 誰も健康被害など受けていないのに、大騒ぎし過ぎなのでは?」との意見もありました。

 果たして、それが今回の論点だったのでしょうか? 製造年月日を偽装したり、売れ残りを「原料」として再利用したり、そういう行為が問題であったことに加え、それが社内の関係者しか知り得ないことであることをいいことに長年隠して来たことや、発覚してからも隠し通そうとしたこと。そうした社会に対する裏切り行為、あるいは「どうせわかりはしない」という意識こそが問題になったのではないでしょうか。

 世の中には、表面からはうかがいしれないことがたくさんあります。製造過程で何をどうしているかは、商品を一瞥しただけではわからないことはたくさんあるのです。だからこそ、この会社なら、この商品なら大丈夫という信頼関係のもとに、私たちは買い物をするしかありません。その信頼を得た屋号や商品名が、ブランドとなるのです。

 ブランドとはもともと、所有者を示すために家畜に押された焼き印のことです。この焼き印がついている家畜であれば、誰それが育てたものだから確かだ。そこから商品の価値を保障する「ブランド」が生まれたそうです。見えないプロセスを保障するのが、目に見えるブランドなのです。

 不正を行い、それを隠蔽することは、そのブランドの価値を地に落とし、商品やお店に対する信頼感を壊す行為です。不正が行われない仕組みを導入するだけで、失われた信頼感が回復するとは思えません。

 ところがです。赤福が販売を再開するや否や、赤福を買い求める長蛇の列が出来たとの報道がありました。これはちょっと驚きました。

 長い間、赤福を食べることができなかった赤福ファンの気持ちは、わからないでもありません。僕だって食べたいとは思います。ただそうやって赤福の前に行列することは、赤福に対して、あるいはそれ以外のブランドに対して、誤ったメッセージを発していることになるのではないかと危惧します。

 不正と隠蔽で信頼関係を壊した企業であっても、少し時間が経ち、一応の対策が施されれば、「もう大丈夫だろう」と赦すことは、「消費者は所詮その程度」というメッセージを、消費者自身が発しているのではないでしょうか。

 「安全が重要」と口では言いながらも、安全よりも嗜好を重視していることを行動で示しているのです。これでは、いつまでたっても安全性や誠実性を、企業や社会が重視することにはなりません。

 大袈裟に言えば、久しぶりに赤福を食べたいという個人的な欲求が、社会や企業を変わるチャンスをみすみす失わせているかもしれないのです。

 「いや、だからこそ赤福は不正防止の仕組みを取り入れたのだ。そうやって進化しているではないか」という反論も聞こえてきそうです。しかし、仕組みだけ増やしても、それですべてはカバーできません。また、そうした仕組みはいつかまた形骸化することだってあります。

 気持ちや価値観を見直すこと、引締るためにはどうしたらいいのか。その努力と成果をはっきりと見せてくれることを期待し、それまでは個人的には赤福はお預けです。

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2008年02月17日

森を守ること

 ここしばらく、日本にはあまり希望がないようなことを書いて来ましたが、ただ意気消沈していてもしかたないですからね。いいところを伸ばして、悪いところは直して、なんとか持続可能な社会を目指したいと思います。

 それでは、日本にはどういう長所が、美徳が、誇れるところがあるのかと、ここ数日いろいろと考えています。

 かつてよりかなり荒廃したとはいえ、日本は世界的に見てもきわめて豊かな自然環境に恵まれています。

 コンサベーションインターナショナルという環境NGOが科学的な調査に基づき、生物多様性が豊かで、同時に戦略的に保護する必要がある(つまりは、今は危機にあるということですが)地域=ホットスポットを世界中で34ヶ所選んでいます。日本列島もその一つです。
《参考リンク》
■「ホットスポット」(コンサベーションインターナショナル)
■"Biodiversity Hotspots- Japan" (Conservation International)

 あるいは、こんな話を思い出しました。かつて日本を訪れた外国人は共通して、「生活は貧しいが、礼儀正しい文明人である」という感想を持ったといいます。これは本当に胸を張って誇るべきことだと思います。(今は残念ながら、「物質的には豊かそうであるが、礼儀は失われ、思想のない人々である」となっていそうですが...)

 そんなことを考えながら、帰りの飛行機の中で安田喜憲氏の「森を守る文明・支配する文明」を読みました。

 森を支配し、その結果、森を破壊して来た西洋文明。そして、それは2500年前に成立したいくつかの一神教と深く結びついてます。一神教ということは、唯一絶対の価値観を持つということで、きわめて排他的です。20世紀の文明を作るところまでは、効率の点でこれがうまく作用したものの、地球の限界に直面した今、対立でこの事態を切り抜けられるか、きわめて疑問なわけです。

 一方、アジアの多くの国々、とりわけ日本は森を守る文明です。日本の神道は、社を作り、さらには森を作ってきたという点で、西洋の宗教とはまったく逆であると安田先生は指摘します。そしてさらに日本の文化は、神道、仏教、あるいはもっとアニミズム的なものも含めて、あらゆる文化の良いところうまく「いいとこどり」することで、発展してきたのだと言います。

 日本の文化の特徴として「共生」という言葉が使われますが、まさにこれは「いいとこどり」であり、森の中に潜む様々な生物に敬意を払ってきた日本の文化、生活様式そのものだといえます。

 おそらく、物質だけの豊かさ、他のものを排除して、ある一つのものだけをガーッと集めるような豊かさは、そもそも日本の生き方にはそぐわないのかもしれません。そういう収奪的な、もっと言えば暴力的な豊かさというのは、私たちの社会には馴染まないものだったように思います。

 力でどうねじ伏せるかではなく、どううまく折り合いを付けていくか。変なこだわりを持たずに、いいものはどんどん取り入れていく。その融通無碍なところに、日本人の本領が発揮されるかもしれません。

 とは言っても、以前と違うのは、これからは価値観の異なる多様な人々とつきあっていかなければならないということです。「なぁなぁ」や、「説明しなくても、わかるでしょう」という訳にはいきません。お互いが違うことを前提に、それをきちんと理解し、どう活かしていくか。それをきちんと考えることが、鍵になりそうです。つまり、今までよりさらに一つ上の視点に立った、より俯瞰的な「いいとこどり」が必要なのでしょう。

 もちろんこれは、人間同士の関係に留まりません。人間と自然の関係もそうです。私たちの祖先が大切にしてきた森や自然をふり返り、自然との対話を再開し、自然を再興することは、日本らしい、日本ならではの、豊かな社会作りに結びつくように思います。

 森を守り、森に耳を傾ける。これって、まさに生物多様性を保全するってことですよね。今回は「企業による生物多様性の保全」のヒント探しの調査だったのですが、それにつながる大きなヒントが見つかった気がします。

 森を守ることが、僕たちの目指すべき道ということかもしれません。ちょっとコジツケっぽく聞こえるかもしれませんが、僕の頭の中では、いろいろなものがスッとつながりました。


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2008年02月16日

過去から未来へ

 日本の将来を考えると、真面目に考えれば考えるほど、残念ながら暗くなってしまいます。そんなことを言うのがいけないのだと怒られそうですが、少なくとも今のままでは将来に希望が感じられないというのが正直な感想です。そして周囲の人にそういう話をすると、多くの人が同感してくれます。これもまた大変悲しい状況です。

 その第一の理由は、もちろん日本や地球全体を取り巻く外部環境が、どんどん厳しくなっていくということです。急速に拡大した人間活動の影響を、環境も、社会も、吸収しきれなくなっているからです。

 しかし、それはどこの国にとっても同じ条件です。その中で日本に特に不安を感じるのは... 少子高齢化が進むから? 資源の少ない国だから? 相対的に国際競争力を失いそうな状況だから? いずれもイエスではあるのですが、僕はそれだけではないと思います。

 内容に違いはあっても、どの国だって悩みの種がない訳ではありません。現状だけで言えば、日本はまだかなりマシな方です。問題なのは現在の状況そのものではなく、将来は今より良くなるだろうという確信はもちろん、希望が持てないことでしょう。

 幸せは相対的なものだと思うので、上向きになることをどうしても信じられないのは、辛いことです。だからこそ、世界的に見ればまだまだ恵まれているはずの日本に、活力がなく、閉塞感が漂っているのでしょう。

 だとすれば、「将来はもっと良くなる」と信じられない理由は何なのでしょうか? 一つには、政治、行政、企業など、あらゆる分野においてきちんとした将来ビジョンを示せるリーダーがほとんどいないことではないでしょうか。

 今は大変だけれど、ここを通り越せば、その先にはこんな素晴らしい未来が待っている。その未来をみんなが実感できるほど、生き生きと描いて見せるリーダーがいないことが閉塞感を招いているのではないでしょうか。自分たちがどこに向かっていくのかがわからなければ、不安になるのは当然のことです。ウソでもいいからとは言いませんが、信じられるものが必要なのです。

 けれど、本当の問題はリーダー不在ということだけではないかもしれません。「いかに困難な状況であろうとも、それを自分たちで解決していく。なぜならこれは自分たちの社会であり、今の社会が未来の社会に続く道に他ならず、未来は自分たち自身で作るのだ。」

 このような自分たちの社会や未来に対するコミットメント、社会も未来も自分たちで作るものだという意識が、残念ながら私たちに欠けているように思うのです。しばらく前にオーナーシップという言葉を紹介しましたが、これはまさにオーナーシップの問題です。(「オーナーシップを持つということ」参照)

 先ほどビジョンのあるリーダーがないと書きました。残念ながらそれは事実だと思いますし、そのことが日本の大きな問題になっていると思います。しかしそれを、存在しないリーダーや、そのようなリーダーを持たない社会のせいにしてしまっては、やはりオーナーシップがないと言わざるを得ません。そこで思考を停止させてはいけないのです。

 どういう人をリーダーに選ぶか、リーダーをどう育てるか。そういうことを含めて、自分たち自身の問題として、考えることが出来るかどうか。それが勝負の分かれ道であるように思います。

 今回イギリスで感じたのは、おそらくイギリスの古い街並みの中で実際に暮らせば、自分たちが歴史の一コマを担っていることを、誰しも感ぜざるを得ないであろうということです。先人が遺した街、建物、文化の中で暮らし、学び、働けば、自分たちの生活と社会がこれまでの歴史と伝統の上に成り立っているのであり、それを将来に伝えていくのは自分たちしかいないということを、誰に言われなくても感じるはずです。

 歴史の中の、あるいは社会の中の自分を、自然に感じる環境になっているように思います。この国では、歴史が遺産として「過去」の中に留まっているのではなく、それが確実に現在に繋がっているように思いました。このことを感じれば、それを将来に繋げて行く、未来を作るのは、今の自分たちの行動であるということは、自然と自覚できるはずです。

 そんなことを体感できる国に住む人たちを、とても羨ましく思いました。

 おっと、もちろん羨ましがっているだけではダメですね。日本もそうした歴史の継続性を実感できるような社会にして行きたいですし、それを実現するのはどこかの誰かではなく、私たち一人ひとりです。これは私たちの社会と、私たちの未来なのですから。

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2008年02月15日

安全教育を受ける

 おそらく一般にはあまり名前を知られていないと思いますが、リオ・ティント(Rio Tinto)という世界有数の鉱山会社があります。生物多様性の保全において熱心な企業の一つとしても知られており、今日そのイギリス本社を訪れたときのことです。
《参考リンク》
Rio Tinto plc.
■「リオ・ティント」(Wikipedia)

 入口にも、受付にも、かなりゴッツイお兄さんがいて、普通の会社とはかなりイメージが違います(^^;)。受付のガッチリしたお兄さんに面会相手を告げると、「この本社を訪ねるのは初めてですか?」との質問が。エレベータの場所でも案内してくれるのかなと思って、「そうです」と答えると...

 「では、教育ビデオを見ていただくことになっていますから、こちらへ」とロビー奥のスペースに案内されました。そこには5〜6台のパソコンが置かれています。

 実はホールに入ったときから、このパソコンは何だろうかと気になっていました。「待っている間に使えるようになるのかなぁ、随分親切だなぁ」などと思っていたら、なんと教育ビデオを見せるための場所だったのですね。

 「このビデオを見たら、受付に戻って来てください」ということで、ヘッドセットを渡され、一人ずつビデオを見ます。

 内容は、「リオ・ティントは、働く人や訪問者の安全をとても真剣に考えています。」にはじまって、この建物の中での注意事項や、緊急時に取るべき行動、非難場所について、ことこまかに説明が続くのです。その長さ、なんと8分弱です。

 社員の方は毎年一度、訪問者は初回訪問の際には必ず、このビデオを見なければならないのです。いやはやものすごい徹底ぶりです。

 途中ちょっと笑ってしまったというか、半分ギョッとしたのは、「非難の際には、防火扉を閉めてください。ただし、爆弾の場合には閉めないでください。爆弾の恐れがあるときには、短い音の警報がなります。」という説明です。

 うーん、やっぱりそういうことが想定される会社なので(^^;)、こんな教育をしているんでしょうか。しかし、よく考えてみたら、鉱山会社の場合、現場(鉱山)を訪問する際には必ず安全ブリーフィングを受けます。それの延長というか、すべての事業所で同じレベルで安全教育を行っているようにも思えました。

 ヒアリングが終わってから、担当者の方にこの教育ビデオのことについて尋ねてみたら、「そうなの、これは全社で同じレベルで安全教育をするための手段なのよ。現場でも同じようなビデオを見せているわ。」という回答でした。なるほど、徹底しているのですね。

 「社員だけでなく、同じ職場で働く人々の安全についての同様の配慮をしています」とは、職場の安全性に関してよくある記述です。しかし、ここまで徹底している会社はなかなかないのではないでしょうか。もちろん工場などではごく簡単なブリーフィングを受けたこともありますが、企業の本社でこんな教育を受けたのは初めての経験で、びっくりしました。

 もちろんリオ・ティントの生物多様性に対する配慮も非常に徹底しており、間違いなく業界トップレベルです。このように、いろいろな意味で徹底しているのですが、あえて「改善提案」をするとすれば、ビデオなのにビジュアルが少なくて文字ばかりなのと、言語は英語しか選べないということです。英語以外の言語はないのかと聞いてみたら、「これからの課題ね」と笑っていましたが、案外次回訪問する頃には、数カ国語対応になっているかもしれません。
 
 というわけで、もし皆さんがリオ・ティントの本社を訪問することがあれば、約束時間の少なくとも10分前に到着するようになさることを、お薦めいたします(笑)

 明日金曜日はいよいよ今回のヒアリングの最終日、オックスフォードに出かけて来ます。

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2008年02月13日

英国フェアトレード事情

 日本ではまだまだ特殊なフェアトレードですが、イギリスではそれよりは少し一般的になようです。

 例えばイギリスを代表するスーパーのチェーンであるマークス&スペンサーに行くと、コーヒー、紅茶はほとんどがフェアトレードのものです。コーヒー豆はもちろん、インスタントコーヒーや、一人用のドリップコーヒーも含めて FLO( Fairtrade Labelling Organizations International)のラベルがついた商品が並んでいるのはちょっと感動的です。値段もお手ごろですし、これだったら肩ひじ張らずにフェアトレードを応援することができます。

 ちょっと変わったところでは、ジャムの棚にもかなりのフェアトレード商品が並んでいましたし、レジ近くのリーフレットが並ぶ棚にはマークス&スペンサーのクレジットカードなどの案内に並んで、The Marks & Spencer Ethical FundというSRIファンドの案内もありました。スーパーでSRIファンドが買えるなんて、すごいですね。

 ちなみにマークス&スペンサーのサイトでフェアトレードで検索をしてみると、かなり多数の衣類を扱っているようです。オンラインショッピングの商品だけで食品はほとんど出てきませんでしたので、マークス&スペンサー全体ではかなりの品数のフェアトレード商品を扱っていそうです。

 また、ある行政機関に入っているコーヒーショップでお茶をしたときのことです。砂糖の袋にやはりFLOの認証マークが付いていました。「へー」と思ってよく見てみたら、なんとこのコーヒーショップは、コーヒーも、紅茶も、売っているお菓子(チョコレートなど)も、売っている商品すべてがフェアトレードなのでした! CAFEDIRECTというお店です。

 他にはどんなところにお店があるのかなと思って後からwebサイトを見てみたのですが、サイトにはお店の紹介はなく、オンラインショップだけのようでした。それでも、商品や産地については詳しい解説が掲載されており、熱い思いが伝わってきます。

 そしてもう一つは、今日訪れたある環境NGOのオフィスです。スタッフ用の休憩室にはコーヒーや紅茶の他にお菓子が常備してあり、食べたいときにはセルフサービスで買えるようになっています。(かなりキケンな誘惑です(^^;))そのお菓子類が、これまたFLOの認証マーク入りでした。

 せっかっくなので、フェアトレードはどのぐらい浸透しているのか、スタッフの一人に質問してみました。「ここではもうみんなフェアトレードなの。フェアトレードの商品を使うのがあたりまえなのよ」と頼もしい返事が返って来ましたが、ふつうの人たちは?とさらに質問してみると... 「ふつうの人ねぇ。まぁ、まだごく一部の人だけねぇ...」という回答でした。

 ということで、誰もがあたりまえのようにフェアトレード商品を選ぶというところまでは至っていないようですが、それでも選択の余地がある、どこの街に住んでいても一つや二つはフェアトレード商品を売っているお店がある、ということはすごいことですし、羨ましい状況だと思います。興味があれば、いつでもフェアトレード商品を選ぶことができるのですからね。

 そう言えば、そのNGOからの帰り道、なんの気なしに駅のカフェで買ったコーヒーが、よく見るとフェアトレード商品でした。うーん、やっぱり、かなり普及していると言えそうですね。

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2008年02月11日

ご声援をお待ちしています

 環境goo大賞をご存じでしょうか? 今回で8回目ということでご存じの方も多いかもしれませんね。今回の「環境goo大賞2007」では、新たに「キッズ部門」「ブログ部門」「緑のgoo部門」が追加されました。

 1月下旬に第一次審査があったのですが、サステナ・ラボはお蔭様でこれを無事通過し、現在、一般読者の方による読者投票の対象となっています(17日(日)まで)。各部門ごとに1つのエントリーを選ぶことになっています。

もちろん他の対象ブログと比較していただいてサステナ・ラボを応援したいと思われた方だけで結構なのですが、よろしければ投票していただけると嬉しく思います!

 応援を検討してみようという方は、以下のリンクからどうぞ。(一人一回だけだそうです) 第1次審査を通過したサイトはよく出来ているものが多いので、それを見るだけでも、楽しいですよ。

■「環境goo大賞 2007年度版 投票方法

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2008年02月09日

有機を取り戻そう

 日本ではベジタリアンというとまだちょっと特殊なイメージがありますが、国によってはかなりメジャーなところもあります。イギリスやアメリカでは、レストランのメニューで、野菜だけの料理には印がつけてあり、ベジタリアンの方が簡単に料理を選べるようになっている場合も多いですね。

 日本ではそこまでしているレストランはまだぐっと少ないように思いますが、和食であればもともと野菜だけを原料にした料理も多いのですから、印だけでも付ければ、ベジタリアンの方にとってはかなり暮らしやすい国になるのではないなと思います。

 僕自身はベジタリアンではありませんが、野菜料理も好きです。そして野菜を食べるときには、なるべく有機栽培のものを選んでいます(外食では難しいことが多いですけれど...)。安全であるだけでなく、なんといってもおいしいですからね。野菜だけの料理であれば、味の差は尚さらです。

 しかし、実は有機野菜を食べるということは、それ以外にも産地での環境、作り手の健康、さらには産地の経済など、さまざまな側面にプラスの効果があります。本来は「有機」であることは当り前の自然なことだったはずなのですが、今では野菜までがいかに「不自然」になってしまったかということです。



 なんて話を、言葉で書いてもなかなか伝わりにくいのですが、映画仕立てでとてもおもしろく紹介している映像を見つけました。もともとは、green.tvの本家英国で紹介されていたのですが、幸いなことに日本語字幕付のものがgreen.tv japanに掲載になっています。

■「Store Wars〜 有機作物を選ぼう!(ダイジェスト版)」(1分18秒)

■「Store Wars〜有機作物を選ぼう!(長編)」(5分49秒)


 Store Warsとはちょっと変わったタイトルですが... スーパーが、きわめて産業的に作られた野菜にいつの間にか乗っ取られてしまったので、有機野菜が立ち上がり、「暗黒面帝国」からお店を取り戻そうとするストーリーで、Star Warsのパロディです。

 このパロディがきわめて秀逸で笑ってしまうのですが、それだけでなく、見終わると自然と有機野菜を応援したく(買いたく)なるというストーリー構成になっています。

 こういうユーモアのセンスや、徹底的にパロディを追求する馬鹿らしさ(誉め言葉です、念のため)はいいですね。かなり楽しめますので、ぜひご覧下さい。

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2008年02月07日

イギリスに到着

 昨日6日は移動日でした。小雪の舞う成田を出てヒースローまで12時間半。これだけまとまった時間が取れると原稿を書いたりするのにはいいのですが、やっぱり結構長いですね(^^;)。

 今回のイギリス出張は生物多様性関係のヒアリング調査で、ロンドンをベースにケンブリッジやオックスフォードまでも足を延ばす予定です。時間があれば、本当は地方の現場を見たいところですが、今は時期も冬ですからね。

 また、イギリスはこのところ気候変動対策にも積極的ですので、それが実際どのぐらい浸透しているかもちょっと観察してみたいと思っています。まず最初に発見したのは、空港から市内を結ぶヒースロー・エクスプレスという列車でです。車内の照明が、LEDでした。これはちょっとびっくりです。

 ロンドンの気温は幸い東京よりも少し高いぐらいで、風もなく、かなり暖かく感じます。これは随分楽だなぁと思っていたら... 投宿したホテルは、調度こそリノベートされているのですが、窓は古い木枠の一重ガラス、その前にスチーム式ヒーターがあるだけで、あまり暖房効率は良くなさそうです(^^;)

 気が付いたことなどあったら、明日からまたレポートしたいと思います。

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