2009年08月23日

山伏も飲んでいる!?

 最近、「東京の水がおいしくなった」という話をよく聞くようになりました。例えば、昨年行われた調査では、20歳以上の都民の58.8%が「おいしい」と回答し、「おいしくない」の26.2%を大きく上回っています。この調査を始めた2004年には「おいしい」が38.8%で「おいしくない」が43.7%だったといいますから、確実においしくなっているようです。
出典:「都の水道水「おいしくなった」6割」(産経ニュース、2009年5月31日)

 これはオゾン処理や生物活性炭吸着処理などによる高度浄水処理を進めている成果だそうです。少なくとも最近の水道水は、かつてのように藻類か何かの青臭い匂いがしたり、逆に塩素の匂いがきつかったりということはなくなりましたよね。

 おいしくなった水をもっと知ってもらおう、飲んでもらおいうということで、東京都は広報も随分していますが、それ以外にも、水道水をペットボトルに詰めて売る(!)なんておかしなこともしています(^^;)

 持続可能性の観点からは、「ペットボトルをやめて水道水」というのは非常に好ましいことで、水道水がおいしくなったのはそのためにとても歓迎すべきことです。なのに、宣伝のためとはいっても、わざわざペットボトルに詰めてしまうのはねぇ... それに、水道水だって、蛇口から出てすぐの、新鮮なものの方がおいしいのではないでしょうか?

 ところが全国の水道事業体が、「おいしい水道水ボトルウォーター」を作っているのだそうです。水道水の広報に加えて災害備蓄水なのだそうですが...
■「おいしい水道水ボトルウォーター」(日本水道協会)

 かなりベタな名前も多くて苦笑してしまいますが、今日、もっとすごいのを見つけてしまいました! 千葉県の山武市が発売を始めた「YAMABUSHI Water」です。山伏が腰に手をあててグビグビと一気に飲み干す... いや、よく見ると、水を飲んでいるのではなく、法螺貝を吹いているようです(^^;)
Yamabushi.jpg
出典:「「おいしい水」で森林保全=山武市」(時事通信、2009年8月22日、写真も)

 で、この名前、このイラストとなれば、当然この山武市の名前は「やまぶ・し」と読むのかと思いきや... 「さんむし」なのだそうです。山武郡成東町、山武町などが2006年3月に合併してできたのですが、山武郡、山武町は共に「さんぶ」、そして新しい市の名前は「さんむ」なのだそうです。そこが出した水は「やまぶし」。あぁ、ヤヤコシイ。

 というわけで、このベタなのか、高度なのかよくわからないネーミングのボトルウォーターですが、100円の価格のうち10円は「エコ基金」として森林保全活動に活用されるのだとか。

 名前はともかく、それぞれの地域で飲料水がきちんと確保できる、自給できない場合には上流の地域と一緒に水源林を守る、そういう動きが広まることは歓迎したいと思います。

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2009年05月08日

母の日には水を!

 今度の日曜日は母の日ですね。皆さんはもう準備万端でしょうか? もしまだどうしようか迷っているという方がいらっしゃったら、今年は少し大きな視点から母の日のプレゼントを選んでみてはどうでしょうか?

 以前サスラボでもご紹介したPlayPumps(「楽しく水を!」参照)は母の日に向けて、「水をプレゼントしよう」というキャンペーンをしています。もちろん水をプレゼントといっても、皆さんのお母さんに水をプレゼントするというわけではありません。

 途上国に住む女性は、毎日水を汲むために平均5キロ近く歩いているといいます。そしてその水も泥で濁っていたり、汚染されていたりということが少なくありません。こうしたお母さん方が水汲みに使う時間は年間400億時間にも上るといいますが、その時間が子どもの世話や、一家の収入を産み出すために使えたら... 世の中は随分と違ったものになるに違いありません。

 ですから、あなたのお母さんを讃えて、アフリカはマラウィ共和国のお母さんたちに綺麗な飲料水をプレゼントしてはいかがというキャンペーンなのです。もちろん、あなたのお母さんもそのことを誇りに思ってくれること間違いなしというわけです。

 今年の母の日には既に花を贈る手配をしてあったのですが、PlayPumpsから届いたこんなメールにグッと来て、これは是非参加しなければと、速攻で申し込みました。クレジットカードを使ってオンラインで寄付をすると、例えば以下のようなeCardが送られて来ます。
eCardPlayPumps.jpg

 あなたのお母さんにはこのeCardを送って、今年はどんなプレゼントを用意したかを説明すればOKというわけです。どうです、気が利いたプレゼントじゃありませんか?

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2008年09月15日

飲水思源

 三連休の三日目は「お仕事」(一日目もお仕事でしたが...(^^;))です。とは言っても、シンポジウムにパネリストで出演するだけでしたので、そんなに大変なわけではありません。むしろ、いつもとちょっと違う分野の方々とお話ができて、頭の中が少しリフレッシュした気分です。

 というのも今日のシンポジウムは、地球市民フォーラム「Sustainable Japan 2008」では"Change Water「水のある暮らし」"をテーマに、きわめて多様な立場の方々が集まったからです。

 基調講演の堀江謙一さんは1962年の伝説的な大平洋単独航海をはじめ様々な海洋冒険の経験をお話しくださいましたが、その後は主に地球の淡水をめぐって、4人のパネリストで侃侃諤諤のディスカッションでした。

 東大の沖大幹先生はバーチャルウォーターの日本への紹介でも有名な水文学者でまさに水が御専門なのですが、それ以外のパネリストはピースウィンズ・ジャパン代表理事の大西健丞さん、タレントの八田亜矢子さん、そして僕。さらにコーディネーターはThink the Earthプロジェクトプロデューサーの上田壮一さんと、実に多彩です。ふだんの環境系やCSR系の集まりとはかなり違った雰囲気で、議論の切り口もいろいろでした。

 詳しい内容にご興味がある方は、10月に朝日新聞に採録が掲載されるそうですので、そちらをご参照ください。

 ちなみに僕は水は生物多様性との関わりも深いことから、生命の循環を守るという観点から水の循環を保つことの重要性の話や、持続可能性や地域間の資源利用の公平性の観点から、その循環のループをなるべく小さな地域で完結すること目指す、つまり水も含めて地産地消を目指しては、というようなことをお話ししました。

 沖先生が中国の「飲水思源」という言葉を紹介してくださったのですが、これがとてえも印象的でした。この言葉は、「みずをのみてみなもとをおもう」と訓読みし、水を飲むとときにはその水源のことを思うということから、「物事の基本を忘れない」とか、「他人から受けた恩を忘れてはいけない」というような意味で使われるのだそうです。
出典:「飲水思源」(goo辞書)

 バーチャルウォーターの例を示すまでもなく、私たちは様々な場所の資源に依存して生かされています。水を飲むとき、その源や水がたどってきた長い経路に思いを馳せれば、自然と水を大切に思い、感謝する気持ちが育ちそうですね。良い言葉を教えていただきました。

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