2008年12月25日

クリスマスはFuroshikiで

 今日はクリスマス。皆さんはいかがお過ごしでしたか? こちらはと言えば... 午前中は原稿の締め切りに追われ、移動の途中で時間外れの昼御飯を掻き込み、午後は会議。夕方はそのまま打ち合わせをして、帰宅後はまた原稿書き。クリスマスの気分とはまったく無縁の忙しい一日でした(^^;)。あ、そういうえば、東京タワーはクリスマスなのか、50周年なのか、随分と変わったライティングでしたが...

 そんなわけでクリスチャンでない僕はサンタともプレゼントとも縁はありませんが、特にキリスト教圏では、やはりこの時期はクリスマスプレゼントが、良くも悪くも大問題なようです。そして今年槍玉に上がったのは、リサイクルできないクリスマス用のラッピングです。

 クリスマスプレゼントのラッピング用紙は、金属泊がちりばめられたりしていてリサイクルできず、イギリスでは毎年なんと1万トンが埋め立て処分とのこと。で、今年はイギリス政府が、プレゼントはFuroshikiに包もうというキャンペーンを展開したのだとか。
【ロンドン23日共同】クリスマスプレゼントは風呂敷で包もう―。こんなキャンペーンを英政府系の環境保護団体「廃棄物と資源・行動計画」(WRAP)が行っている。クリスマスシーズンは贈り物を包む包装紙の需要が増えるが、リサイクルできない光沢のある紙などが主に使われ、大半がゴミと化すからだ。

 23日付英紙デーリー・テレグラフは「環境により優しいクリスマスのため、日本人をまねしよう」との見出しと、風呂敷を持つ女性の大きな写真を1面に掲載するなどして、WRAPのキャンペーンを紹介した。
出典:「Xマスは「日本まねよう」 英、風呂敷で脱包装紙運動」(日経エコロミー、2008年12月23日)

 どれどれとDaily TelegraphのWebサイトを見てみると... 12月23日のデーリー・テレグラフ1面を飾ったという写真は見あたりませんでしたが、たしかに同様の写真入り記事が... あ、でもタイトルは"Government recommends people to replace wrapping paper with pieces of old cloth(包装紙を古い布切れで代用しようと政府が推奨)" ん、風呂敷=古い布切れですか? ちょっと違うような気もしますが...(^^;)
《参考リンク》
■"Government recommends people to replace wrapping paper with pieces of old cloth"(Daily Telegraph, 2008/12/22)

 気を取り直して読んでみると、これを推奨しているのは政府のWaste and Resources Action Programme (廃棄物と資源行動計画)つまり略してWRAP(包み!)で、やはりどうも風呂敷はリサイクルされた包装紙と同じく、使い古しの布きれだと思われているようです(^^;)

 それでも、風呂敷のことはかなり評価してくれているようで、www.recyclenow.comというサイトへのリンクもあります。その中ではFuroshikiがエコ・クリスマス・ラッピングとして紹介されており、いろいろなものを包む方法のデモンストレーションがあります。日本酒ではなく、ワインを包む方法もあります!

Furoshiki gift wrapping from RecycleNow on Vimeo

 もうちょっぴり正確にという気がしなくもありませんが、こうやって日本のエコな習慣が紹介されるのであれば、まぁ良しとしましょうか。これがエコな日本のプレゼンスを上げる、クリスマス・プレゼントになるといいですね。

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2008年11月12日

白色汚染をなくすには

 今日から上海出張です。上海浦東国際空港に降りて、長い通路を歩いているとただの真っ白な袋を書いた大きな広告が目に付きました。何だろうと思ってよく見てみてると、白い袋の絵の上に「白色汚染」という文字が見えました。

 白色汚染とは、捨てられたレジ袋による環境汚染のことです。中国では最近このレジ袋が急速に広がったのですが、厚さが0.025ミリに満たないと大変に薄いため、一回使うと(というか、使っている最中に(^^;))穴があいてしまい、すぐに捨てられゴミになることが問題視されていたのです。しかもその数は、一日に30億枚! 中国だけあって、桁違いのスケールです(^^;)

 そこで中国政府は今年1月に、6月1日からレジ袋を無料配布することを禁止することを決めました。もちろんこれにはいろいろな反対もあったのですが、きちんと6月1日に施行してしまったのですから、立派です。決定から実施までわずか半年という、スピード感ある政策です。

 実際にこれがどの程度定着しているかは、今回の滞在中に時間があればスーパーマーケットに立ち寄って観察してきたいと思いますが、政府としては使用量が1/3になることを期待していたそうです。(それでも毎日10億枚は使い続けられるわけですが...(^^;))
《参考記事》
■「中国、6月1日からレジ袋の無料提供を全面禁止」(チャイナネット、2008年1月9日)

 ひるがえって、日本はどうでしょう? 随分前から議論されたり、条例が出来たところもありますが、なかなか進んでいませんねぇ。最近になって少しずつ増加傾向にはあるようですが、地域や店舗などが限定されているため、どうしても迫力不足です。
《参考記事》
■「百貨店でもレジ袋有料化へ 山形で全国初、2月から」(日経エコロミー、2008年11月12日)

 残念ですが、後からやって来た中国に水をあけられている気がしませんか? 名古屋市などの例を見ると、レジ袋を断るお客さんにポイントなどを提供するより、有料化する方が圧倒的に効果があるようです。将来的な方向性として必要なことなのですから、さっさと有料化を決めてしまってもいいのではないでしょうか。もちろん、どうせやるなら全国でです。これはリーダーの決断力と、実行力の問題です。
《参考記事》
■「レジ袋削減は「アメよりムチ」――断り率90% 名古屋市・有料化施策ルポ」(日経エコロミー、2008年10月31日)

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2008年09月21日

がんばれピッキーちゃん

 皆さんのご家庭では、生ゴミはどう処理していますか? まずはなるべく出さないようにするのが基本ですが、どうしてもある程度は出てしまいますよね。

 庭や家庭菜園でもあるお宅であれば庭先でコンポストでも作ればいいのでしょうが、わが家はマンションなのでそうもいかないのです。かと言って、電気仕掛けの生ゴミ処理機というのも「なんだかなぁ」です。値段も安くありませんしね。

 どうしたものかと困っていたら、しばらく前に、嫌気性ではなく、好気性細菌を使って処理するという製品を発見しました! これなら臭くならずに、家の中でも大丈夫(なハズ)です。

 容器にハンドルが付いていて、そのハンドルを一日何回かかき混ぜればいいというのもあったのですが、電気式よりは安いものの、やはりチト高い。さらによく探すと、段ボールの中に巾着袋を入れて、その中で生ゴミとチップ材を混ぜるだけという簡便なモデルがありましたので、それを試してみることにしました。

 段ボールを組み立ててるだけで、導入はきわめて簡単なのですが... どうも肝心の分解力がイマイチな気がするのです。最初は少しずつ馴らして、一週間もすれば毎日三角コーナーの半分ぐらいの生ゴミは処理してくれるハズだったのですが...

 そもそも、トウモロコシやタマネギの皮は分解しないのでダメ、種や豆の皮もよくない...等々、注文が多いのです(^^;) 果ては、野菜は細かく切ってお湯をかけた方が、虫もわかず分解もしやすいそうなのですが、正直言って、なかなか世話が焼けます

 最初にちょっと水気の多いものを入れたらすぐにカビが生えてしまったりということもあったので、よく水気を切ったものでないと怖くて入れられません。ちなみに週に一度は日光浴をさせた方がいいそうなので、週末にはベランダで日にあてています(笑)

 おもしろいのは、野菜だけだと「偏食」になってしまうそうで、肉や魚など、タンパク質も適度に与えることが大切なのだそうです。タンパク質がないときには、油カスでもいいそうです。

 というわけで、わが家では生ゴミを捨てるというよりは、この処理器に食べさせる食事を準備しているような状態です(^^;)。それでも一週間ぐらいして投入したものが分解されたようだと「あ、ちゃんと食べてくれた」とか、「これは食べれるかな?」「うーん、お腹壊しちゃうかもね」と、まるで小さな子供が出来たようです。

 だんだん感情移入してくると名前も欲しくなるのですが(笑)、いろいいろ考えた末に付いた名前が「ピッキーちゃん」。ちなみに英語でpickyとは「選り好みする、神経質な」という意味です(^^;)。

 よく、出来の悪い子供ほど可愛いと言いますが、わが家でもまさにそんな気分を味わっています。ピッキーちゃんにはゆっくりでもいいので少しずつ成長してもらい、最後は毎日の生ゴミはちゃんと全部食べてもらいたいものです。皆さんも、うちのピッキーを応援してやってください(笑)

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2008年08月20日

世界を蝕むe-waste

 先日ご紹介した映画「いま ここにある風景」にも中国の地方の村で、使用済みの電気・電子器機(e-waste)が人手で分解され、それが環境だけでなく、作業をする人やその周囲の人に甚大な健康被害をもたらしている状況が映し出されていました。小高く積み上げられたe-wasteの山は、見ているだけで気が遠くなって来ます。

 これらのe-wasteには有害な物質だけでなく、希少金属などの重要な資源も含まれているので、環境を破壊せずに資源を有効にリサイクルするためには、企業がe-wasteを回収し、きちんとした管理条件下で分解・再資源化することが必要です。

 今や携帯電話では世界2位のシェアを誇るサムスンに対して、環境NGOのグリーンピースが、e-wasteをすべて無料で引き取るように求めるデモをインドで行ったそうです。大きくなった会社は、社会的責任もそれに応じて大きくなったということでしょう。


 もちろんこうした問題を抱えるのはアジアに限りません。最近はアフリカに持ち込まれる廃棄物も増えているそうです。先月インドネシアで開催されたバーゼル条約の締約国会議では、「数百万台にのぼる携帯電話やコンピューターの廃棄物が人間の健康にとって「大きな脅威」となっている」と警告されたとのことです。


 利便性を享受した私たちが、その後始末だけを途上国に押しつけている。この構図はなんとかしなければいけません。そのためには「どう回収するか。どう再資源化するか」について、メーカーはしっかりと戦略を練る必要があるでしょうし、私たち個人も、なるべく長く丁寧に使う、使い終わったものはきちんと処理してくれるところに戻す、適正な処理費用を負担するといった点で協力が必要ですね。

《参考リンク》
■「アジアを汚染する廃棄コンピューター」(グリーンピース
・ジャパン)

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2008年03月14日

英国は一番遅れている?

 英政府は12日、スーパーや小売店に対し、レジ袋の有料化を義務付ける方針を発表したそうです。
 これによりイギリス国内で使われているレジ袋120億枚の90%が削減できる計算なのだとか。

 このような政策が実施されるのは、「非生分解性のレジ袋廃止に向け、欧州の大半の国や、アフリカ諸国、中国でさえも規制を強化しているが、英国政府の対応はこれら諸外国のなかで最も遅れをとっている」からとのことです。

 ダーリング財務相も「レジ袋削減で英国が世界的に遅れを取っている」との認識だそうです。

 たしかに、上記のニュースを見てみると、世界中でレジ袋有料化の流れが始まっていて、既にかなりの成果を上げているところもあるようです。アイルランドでは、「2002年以降、レジ袋への課税措置を導入。現在、1枚につき0.22ユーロ(約34円)が環境保護の役立つプロジェクトに寄付される。レジ袋の使用量は90%削減された」というのですから、すごいことです。

 そして6月からはいよいよ中国でも(すら!)レジ袋が禁止されます。1月に政府が発表し半年後には実施ということで、賛否「激論」、かなりの混乱も起きているようです。それでも強行してしまえるところが、トップダウンの国の強さです。

 しかし、本当に「英国政府の対応はこれら諸外国のなかで最も遅れをとっている」んでしょうか? これらの国に比べればたしかにちょっと遅いのかもしれませんが、東洋のどこかの国に比べれば、それでもまだ十分に積極的であるようにも見えますが...

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2008年01月30日

DMどうします?

 再生紙偽装の問題によって、私たちが「環境に優しい」と信じて大量に使っていた再生紙が実は「再生」でもなんともなく、実は私たちは森林資源を浪費していたことが明らかになりました。

 しかし、たとえそれが100%古紙の再生紙であったとしても、再生するためにかなりのエネルギーや薬品などを使っています。再生紙だから後ろめたさを感ぜずにたくさん使っていたとしたら、それはやはり環境への配慮が十分であったとはいえないでしょう。

 再生紙であろうとなかろうと、まずは使用量を減らすこと、リユースを徹底することこそ、最大の環境負荷低減であることをもう一度意識するべきでしょう。

 そう考えたとき、無駄だなぁと思うのが、毎日届くダイレクトメール(DM)です。紙だけでなく、輸送のためのエネルギーも膨大だと思います。これだけインターネットが普及しているのに、DMの量は相変わらずの気がしませんか?

 下の写真は、イギリスに在住のAnne Cohenさんが、自宅に届くダイレクトメール1年分を積み重ねた「作品」です。高さ1.8mになったそうです(^^;)

junkmail0201.jpg

 出典:「1年分のダイレクトメールを積み重ねるとこれぐらい」(GIGAZINE、2008年1月4日)

 アメリカの場合はもっとすごくて、マサチューセッツ州のパーク・スクールの生徒100人の家庭に一ヶ月に届いたカタログがなんと4175冊。一年ではないんですよ、一ヶ月です。ということは... 一日に150冊のカタログが届いた計算になりますね(^^;) さすが、メールオーダーの盛んな国です(って感心している場合じゃありませんが...)
出典:"Take the catalog canceling challenge! The Park School canceled 4,175 catalogs in a month. Can you beat that?"(TODAY 24 Jan 2008)

 で、この学校の場合にはcatalogchoiceという、不要なカタログを断ることができるサイトを利用して4175冊のカタログをストップしたのだそうです。単に不要なカタログを減らすことができて資源が節約できたというだけでなく、子どもたちへの教育効果も満点の様子です。詳しい様子は、上記サイトのビデオでご覧ください。

 残念ながらこのサービスが利用できるのはアメリカだけでですが、日本でもだんだんこんなサービスが必要になってくるかもしれませんね。

 ちなみにまともな会社からのDMの場合には、「受取り拒否」と書いてポストに投函すれば、送り主に返送され、その後はもう送られてこないはずです。

 なお、電子メールのジャンクメールの場合には、下手に返送しない方がいいそうです。そのメールアドレスが「使われている」ものであることを、相手に知らせてしまうからです。総務省が迷惑メールの送信を全面的に禁止する方針を固めたそうですが、迷惑メールの多くは海外から発信されていると言いますから... うまく機能するといいのですが...

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2008年01月12日

宝の山を発見!

 鉱物資源の少ない日本、しかし高度なITや家電製品はますます多種多様な希少金属を必要としています。もちろん日本以外の世界中の国も同じ資源を求めているのですが、日本は資源に関しても「外交下手」。

 これではこの先どうなることやらと心配していたら... 久しぶりのグッドニュースです。日本に宝の山、新しい巨大鉱脈が見つかったのです。その大鉱脈とは... 電子機器やその廃棄物のことです。

 これまでも、電子機器などは金、銀、銅をはじめとする多くの金属資源を含有するために、「都市鉱山」として注目されていました。なんといっても、電子機器は含有量が高く、超優良な鉱脈なのです。

 通常の金鉱山では、1トンの鉱石の中に5gの金が含まれている程度です。ところが、携帯電話1トンでは、350gの金を含むものもあるそうです。
《参考リンク》
■「都市鉱山を狙え 電子機器、無料回収の裏」(毎日jp、2006年9月28日)

 このようにかねてから有望視されていた都市鉱山ですが、物質・材料研究機構が、電気製品や廃棄物に含まれる20種類の金属について国内の存在量を推定したところ、その莫大な埋蔵量が判明したのです。

 「都市鉱山」と呼ばれる電気製品の廃棄物などの中に存在する希少金属の国内での蓄積量が、世界有数の天然資源国の埋蔵量に匹敵することを、物質・材料研究機構が算出し、11日に発表した。液晶画面の透明電極に使われ世界で獲得競争が激しいインジウムは現有埋蔵量の約61%(1700トン)、銀は約22%(6万トン)、金は約16%(6800トン)に上った。

(中略)

 インジウムや金、銀、鉛の蓄積量は、最大の天然資源埋蔵国より多かった。このほか、ハンダに使われるスズは現有埋蔵量の約11%、人工骨などに使われるタンタルが同じく約10%。世界の年間消費量と比べると、リチウムは7.4倍、白金は5.7倍、インジウムは3.8倍、金は2.7倍に相当する量だった。
出典:「「都市鉱山」日本は有数 廃棄物の貴重な金属」(asahi.com 2008年1月12日)

 さらに詳細なリリースは、独立行政法人物質・材料研究機構のサイトでご覧いただくことができます。
■「わが国の都市鉱山は世界有数の資源国に匹敵」(物質・材料研究機構)
(以下の図も)
urbanmine.jpg

 もったいないことに、現状では廃棄物ということで安く放出されてしまていることも多いようです。「分ければ資源、混ぜればゴミ」とは、よく言ったものです。

 資源の少ない日本は幸運の女神に見放されているのかと思いきや、まさに「捨てる神あれば、拾う神あり」です。しかし、この都市鉱山も、日本人がこれからしっかりそれを「拾って」いかないことには、宝の山ではなくなってしまいます。

 身近な宝の山をどう活用していくか、真剣に考えたいですね。

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2007年06月13日

広がるレジ袋有料化

 レジ袋なんて要らない。Myバッグを持って行けばいいのだし、昔はみんなそうしていた。どうしても欲しい人には、有料にすればいい。

 ずいぶんと前から、「環境保全派」の人々からはそんな声が聞かれてきましたが、それでもなかなか有料化はされませんでした。。その理由について、こんな分析もあります。
 レジ袋の有料化が見送られた理由は大きく2つあった。まず、スーパーの団体である日本チェーンストアは有料化に賛成だったが、コンビニの業界団体である日本フランチャイズチェーン協会や日本百貨店協会が反対した。次に、法律で無料配布を禁止すると、憲法に規定された営業の自由に抵触する、レジ袋に対して全国一律の価格を決めると独占禁止法に違反するからと言う。
出典:「容器リサイクル法が改正、レジ袋の有料化はどうなった?」(nikkei bp net、2007年3月29日)

 「営業の自由」とか、「独占禁止法に違反」なんていうのは本当かなぁと首をかしげざるを得ません。別に価格は一律である必要はないのです。各店が、自分で決めた値段で有料化したっていいのです。それができないのは、自分のところだけ有料化にすると、客離れが起きることが怖かったのでしょう。こういうときこそ、「みんなで渡れば怖くない」と協力すれば良さそうなものですが....

 そんな企業を後押ししようと、杉並区はいち早く5円のレジ袋税条例(正式には「すぎなみ環境目的税条例」)を制定しました。2002年のことですが、未だ施行されていません。お客さんが隣の世田谷区のお店に流出したらどうするのだという事業者の声があるからです。

 ですから、スーパー大手のイオンが今年1月11日から京都市内のジャスコ東山二条店で1枚5円の有料化を始めたのは、まさに画期的な出来事でした。と同時に、これはレジ袋有料化の成否を占う、重大な実験でもあったのです。これで成功すれば全国への広がりも早くなりますが、失敗したら... レジ袋有料化という選択肢は消えてしまうかもしれません。

 ところが、実際に蓋を開けてみたら、驚くべき成果が上がりました。有料化前は20%台だったマイバッグの持参率が、有料化実施後2ヶ月目には80%に達したというのです。当初の目標50%以上を大きく上回る大成功。マイバッグを持参することが当たり前になったのです。
出典:「法改正で「レジ袋」有料化の動き 拡大には自治体の協力不可欠」(産経新聞、2007年3月29日)

 東山二条店を最初の実施店に選んだのは、「周辺住民の環境に対する意識が高く、有料化前から買い物袋を持参する人が多かったことが背景」(出典:同上)にあったそうです。しかし、この実験を成功させた最大の要因は、お店の本気度であったろうと思います。

 昨年、つまりまだこの「実験」が実施される前に、イオンのご担当の方からお話をうかがう機会がありました。既に東山二条店で有料化を実施することは決まっていたのですが、そのかなり前から、地元の市民団体や京都市などと、何度も話し合いを重ねていたそうです。

 そして、有料袋は今までの無料袋より丈夫で繰り返し使えるものにし、収益は環境保全などの活動に使うことに決め、また、マイバックを持参するお客さんにはポイント還元するなど、万全の準備で臨んだのです。

 最初にこの話を聞いた時には、そこまで徹底するとはと正直驚きました。しかし、ここで失敗したら、イオンでうまくいかなければ、日本中でこの動きが止まってしまうかもしれません。そう思ったイオンの担当者の皆さんは、絶対に成功させるのだと、背水の陣で有料化に臨んだのです。

 その覚悟と準備があってこその持参率80%です。これまで全国でもっとも持参率の高かった杉並区でさえ30%強だったのです。この数字がいかに驚異的であるかは、容易にわかるでしょう。

 ですからこの数字は、市民に向けて粘り強く事前の説明を繰り返したイオンの努力の賜物であり、またきちんと説明すれば、日本の消費者もしっかり支持してくれるのだという証しでもあるのです。

 この成果に自信を持ったイオンは、4月に入って環境省の自主協定を結びました。マイバック率を2010年までに全店舗で5割以上に引き上げてレジ袋配布を半減し、レジ袋を有料化する店舗も全国で展開するというものです。このことからも、イオンの取り組みは一部の店舗でのポーズではなく、本気であることがわかるでしょう。
出典:「イオン、レジ袋半減の協定」(J-CASTニュース、2007年4月17日)

 幸いなことに、最近はこの動きに追随する企業も増えてきました。例えば、イトーヨーカ堂は6月1日から、全国176店で初めての実験を横浜市のイトーヨーカドー若葉台店で開始しました。
出典:「ヨーカ堂もレジ袋有料化実験開始/横浜」(カナロコ、2007年6月2日)

 「自分で使った資源には対価を払う。それが嫌なら、余計な資源は使わない」、そんな当たり前のことがふつうのことになるように、私たちも先進的な企業をサポートしていこうではないですか。イオンは、6月11日からはジャスコ金沢シーサイド店の1階フロアでも、レジ袋の有料化を始めました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2007年04月28日

青リンゴをめざしてね

 僕はかなり前からコンピュータはアップルのマック一筋なのですが*、実は前からちょっと気になっていたことがあります。「マックは使いやすいのはいいんだけど、環境配慮とかどうなの?」ってことです。なぜそう思うのかと言えば、例えば、日本ではもうあまり使われなくなった発泡スチロールを、梱包にかなり大量に使っていたりするんです。去年ぐらいからはかなり包装も小さくなりましたが...
*最初に使ったアップルはQuadra800でした。と言えば、アップルの好きな方ならどのぐらい前か想像つくかもしれませんね(^^;)


 そう思っていたら、しばらく前にちょっとショッキングなサイトを見つけてしまいました。その名も"Green my Apple"、(わたしのアップルをグリーンにしてね)です。一見アップルのサイトにそっくりなのですが、これはグリーンピースが作った、キャペンーン用のサイトなのです。トップページだけでなくいろいろとコンテンツがあるのですが、笑っちゃうほど本物のサイトにそっくりです。英文は読まなくてもいいので、ぜひご覧になってください。スティーブ・ジョブズもびっくりするぐらいのクリエイティビティです(笑)
Green my Apple

MyGreenApple.jpg

 なんでグリーンピースがこんなことをやっているかと言えば、廃棄されたコンピュータなどの電気・電子機器が途上国に持ち込まれて、不適切な形で処理されたり、廃棄されているんですね。グリーンピースはそれに反対するキャンペーンをしており、Green my Appleその一環なのです。例えば、中国では「日本で使用されたと思われる製品が中国の廃棄現場で見つか」る状態が続いており、それを現地の方々が、素手で解体するなどの危険なことが行われているといいます。以下のページには、インドや中国で子どもまでがそうした作業に携わっているショッキングな映像も掲載されています。
■「アジアを汚染する廃棄コンピューター 」(グリーンピース・ジャパン)

 パソコンなどに使用される有害物質を削減すれば、少なくとも廃棄過程での健康被害や環境汚染は防げるはずです。しかし、その取り組みはメーカーによってかなりバラツキがあるのが現状です。グリーンピースは世界中の主要メーカーの取り組み状況をモニターしているのですが、2007年3月現在もっとも取り組みが進んでいるのがレノボで(ちょっと意外!)、アップルは残念ながら最下位なのです。

 ちなみに気になる日本企業はというと... 実は必ずしも成績はよくありません。というか、低めです(^^;) F社>T社>S社>P社という順番で評価は下がっています。頑張っていただきたいものです。
■"How the companies line up"(Greenpeace)

 もちろんアップルもただ手をこまねいているわけではないのだとは思います。同社の環境についてのページを見ると、かなり情報も公開していますし、確実に進展していることはわかります。でも、やっぱり好きなメーカーにはもっと頑張ってもらいたいのが人情です。
■「アップルと環境」(アップル)

 グリーンピースのキャンペーンの呼びかけ"iLove my Apple. I just wish it came in Green." (アップルが大好き。だから、青リンゴになって欲しいだけ)にまったく賛同です。そこで、僕もスティーブにメールを書くことにしました。で、そのメール送付サイトもちょっと楽しいんですよ。
1. スティーブにメールする
2. 登録する
3. 自分のマックをハグする
4. この情報を世界に広める
5. クリエイティブなことをする
■".mAct"
 マックを愛する人も、そうでない人も、ぜひこのキャンペーンを楽しんでみてください。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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2006年09月20日

リサイクルは最後の手段

 コピーを取る際に両面コピーにするのは今や常識だと思いますが、なんらかの事情で片面しか使っていない紙がある場合、「裏紙」を使うことがあります。

 しかし、裏紙は、見た目がよくない、機密保持上の問題がある、コピー機やプリンタの紙づまりを起こしやすいなどの理由で、どうもちょっと... という方もいらっしゃるようです。

 そういった理由もわからないでもないのですが、オフィスの中だけで使うのであれば、やはり裏紙を使うに越したことはありません。しかし、先日ちょっと衝撃的な話を聞いてしまいました。

 裏紙を使うのが嫌いという方に、ある人が「このご時世、やっぱり裏紙を使った方がいいのでは?」とやんわりたしなめたそうです。するとそう言われた方は、「片面しか使わなくたって、それをシュレッダーにかけてリサイクルすれば、同じでしょ?」といたって真面目に返答したそうです。

 たしなめた方は冗談かと思ったそうですが、もしかすると、本気でそう信じている方も結構いるのかもしれません(^^;)。

 リサイクルを進めましょうという宣伝が行き届いたせいか、最近はなんでもリサイクルしようという気運になってきました。これ自体はいいことです。しかし、リサイクルするためにも、膨大なエネルギーや、さまざまな資源が必要なのです。リサイクルはタダではありません

 紙の場合でも、リサイクルするためには、それを回収して、溶解して、薬品でインクを抜いて、漂白して、また乾燥して…といくつものステップが必要です。もちろんすべてのステップにはエネルギーが必要ですし、薬品を使う工程もあります。

 一方、裏紙を使えば、ほとんどなんのエネルギーもコストもかけずに、紙をもう一度使うことができるのです! そう考えれば、裏紙を使うこと(リユース)とリサイクルと、どちらが環境負荷が少ないか、つまり持続可能かは一目瞭然ですよね。

 そして、裏面も使ってから、リサイクルに出せばいいのです。リサイクルとリユースは、けっして同じではありません

 同じことは他のモノにも当てはまります。ペットボトルはリサイクルされるから安心と思っている方も多いようですが、これだって、できればリユースした方がいいのです。何度も洗って使って、穴が開いたりして使えなくなくなってはじめてリサイクルに廻す。一度使っただけでリサイクルに出していたのでは、効率悪いこと甚だしいのです。(と言いながらも、ペットボトルはすぐに貯まってしまうので、なかなかリユースできないのですが... (^^;))

 循環型社会の基礎として、3R(スリーアール)がよく言われます。つまり、Reduce, Reuse, Recycleです。どれも必要なのですが、本当はこの順番で優先順位が高いのですね。一番大切なのは使う量を減らすこと(reduce)、そしてどうしても使ったら、同じものを再度使う(reuse)、それが出来なくなったら初めて再生(recycle)です。リサイクルは最後の手段で、リサイクルできるからと安心して「使い捨て」てしていては、あまり意味がありません

 リサイクルに出すのも、裏紙を使うのも、ひょっとしたら同じように思えるかもしれません。たしかに両方とも省資源に役立ちますからね。しかし、どちらがより好ましいのか? それを考えるには、どちらがより持続可能であるかを考えるといいと思います。

今日も長文をお読みいただき、ありがとうございました。
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2006年07月19日

スタバへ暑中見舞

 コーヒー好きの方には、しょっちゅうスターバックスを利用するという方も多いと思います。僕はなるべく昔風の喫茶店を利用するようにしていますが、都心部にはもはやそういうお店はほとんどないので、そういうときにはスターバックスを使います。

 スターバックスでは、フェアトレードコーヒーや、シェードグローンコーヒー、あるいは生産地に配慮したコーヒー豆を扱っているからです。この辺は、米国本社のすぐれた方針ですね。

 ただ、日本法人のスターバックスコーヒージャパンに対しては、正直言って、その辺のことについてちょっと温度差があるのではないか、もう少し頑張ってもいいのではないかと感じています。
■スターバックスコーヒージャパン
http://www.starbucks.co.jp/ja/home.htm

 それでも、最近は「CSR・環境活動」のWebページも出来たし、同じ内容のパンフレットを店内にも置いてあり、少しはやる気になったかなと嬉しく思っています。
■CSR・環境活動(スターバックスジャパン)
http://www.starbucks.co.jp/ja/csr/index.htm

 しかし、いつも残念に感じるのは、店内で飲む場合にも、こちらから何も言わなければ、デフォルトで使い捨ての紙カップ、プラスチックカップになってしまうことです。

 店内で暖かい飲み物を頼むときには、「マグで」とお願いすればマグカップに入れてくれますが、できればデフォルトをマグにしてもらいたいところです。

 しかし冷たいものについては、「マグで」とお願いできないこともないとは思うのですが、ちょっと味気ないですよね。となると、使い捨てのプラスチックカップになってしまいます。「地域社会や環境保護に積極的に貢献する」ことは、同社の行動指針にも含まれています。なのに、なぜリユース容器ではなく、店内でも使い捨てのカップを使うのでしょうか?

 海外では、韓国やインドネシアのように、冷たい飲み物でもグラスでサーブしてくれるところもあります(インドネシアでは、何も言わないとプラスチックカップで出されましたが(^^;))。無理ではないはずです。
Shochu_FoE.jpg
韓国で使われているグラスをモチーフにした暑中見舞い(FoE Japan)

 そんなわけで、国際環境NGOのFoE Japanは、「スターバックスに暑中見舞いを送ろう」というキャンペーンを始めました。以下のFoE Japanのサイトから、上図のような絵柄の暑中見舞いのハガキをダウンロードして、これをスターバックスコーヒージャパンの本社に送ったり、お店で店員さに手渡そうというものです。
■スターバックスコーヒーに暑中見舞いを送ろう
http://www.foejapan.org/lifestyle/gomi/stb/stb_060715.html

 スターバックスが大好きだけれど、資源のムダ使いは気になるという方。暑中見舞いを出してみては、いかがでしょうか? 僕は直接店員さんに手渡して、その反応を見てみようかと思います(笑)

 ちなみに、FoE Japanでは、夏だけでなく、いつでもリユース容器を使うことを呼びかけています。
■スターバックスさん、おいしいコーヒーを使い捨て容器に入れないで!
http://www.foejapan.org/lifestyle/gomi/stb/stb_top.html

 なお、このキャンペーンのことは、フェイさんに教えていただきました。いつも情報提供ありがとうございます!

今日も長文を読んでくださって、ありがとうございました。
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posted by あだなお。 at 22:02| 東京 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | ゴミ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月09日

こんなに役立つ、Myレジ袋

 チーム・マイナス6%の広告を至るところに見かけますね。クールビズだけでなくて、マイバッグの勧めもあります。

1人が1年間で使用する手提げ袋は、なんと230枚。買い物の際には専用のバッグをひとつ用意。ふだんのお出かけの際には、小さく折りたためるバッグを常に携帯しておけば、買い物袋は不要になります。また、プラスチックのトレーなども極力避けて、ムダな包装を持ち帰らないようにしましょう。家に帰れば不要になる袋やトレーは、つくる際にも、再生・破棄する際にも、CO2 を排出しています。そろそろ自分の買い物バッグを、当たり前のことにしませんか。

出典:「過剰包装を断ろう」http://www.team-6.jp/about/action/05.html

■チーム・マイナス6%
http://www.team-6.jp/


 僕もなるべくマイバッグを使うようにしているのですが、マイ箸と違って、これはちょっとカサ張ります。荷物が増えることが予想されるときなどは持って行くのですが、正直に告白すれば、普段から毎日持ち歩いているわけではありません。

 しかし、待てよ。そうです、別にマイバックを持ち歩かなくてもいいのです。Myレジ袋を持って歩けばいいのです! Eureka!

 こんな単純なことに気付いたのは(^^;)、ある知人の衝撃的な告白を読んでからです。それでは早速、彼女の日記「レジ袋に救われた一件」をご紹介しましょう。

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 私はスーパーなどで貰ってしまったレジ袋を数枚、常時かばんに忍ばせておいて、突然の買い物なので再利用しています。
 今日はこのレジ袋に救われたエピソードを紹介します。

が、ここでお願いが。
食事中の人や、センシティブな人は本日の日記はスルーしてください。


 というわけで、ここから先を読んでくれている皆様。ありがとうございます。

 何が起こったかというと、今朝の出勤時、電車の中で私は気分が悪くなってしまったのです。貧血かな〜と思い、途中の駅で下車。ベンチで休んでも一向に回復しないので、下りの電車に乗って帰宅することにしました。
 
 ガラガラの列車。私が乗った車両には5−6人が乗っていました。
 そして、私は冷や汗だらだら・・・吐き気を催してきたのです! そこで常備しているレジ袋を取り出し、万が一に備えました。
 準備完了・・・あとはその時を待つだけ。


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 電車の音で、おそらく周りの人は私に何が起こったか分かっていない様子。(だと思う)
私のほうも、全てをレジ袋が受け止めてくれたので、周りを汚すこともなく、何も無かったかのようにスッキリした気分で電車を下車することができました。


 自宅で少し休んでから出勤しました。

 しかし、つくづく思う

       (((恐るべし レジ袋の威力!)))

 もしレジ袋がなかったら、私は最悪の経験をしていたかもしれない。。。(その後の光景が予想できてしまう。。。車内を汚してしまい、そしてそんな私を誰も助けてくれず、白い目で見られるだけ。。。)

 皆さんも万が一に備えて、レジ袋を持ち歩くといいかもしれません。(笑)

 買い物だけでなく、気分が悪くなったときに、これがあるのとないのとでは大違いです!


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 嗚呼、素晴らしい哉、Myレジ袋! マイバッグではこうはいきませんね! これからは、持つならMyレジ袋です。

 この微笑ましく、かつ、実用的な日記を転載させていただけないだろうかとお願いしたところ、ご快諾いただいた上、次のようなアドバイスもいただきました。

万が一に備えるのであれば、念のため2枚持ち歩くのがいいと思います。なぜなら、気が付かないけれどレジ袋に穴があいている可能性もあるので、それをカバーするため、二重にするのです。


 なるほど、だから「数枚」忍ばせておくのですね(笑) さすが、Myレジ袋の達人です。なお、ご本人の名誉のためにあえて記しておきますが、この日記を書かれた方は、とても上品で魅力的な方です。また、レジ袋を持って歩こう!という呼びかけも、いたってマジメです(笑)

 それでは皆さん、本当に、まじめに、レジ袋を持ち歩きましょう!


今日も長文を読んでくださって、ありがとうございました。
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posted by あだなお。 at 22:46| 東京 🌁| Comment(4) | TrackBack(2) | ゴミ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月20日

飛行機の最期

 先日、スカイマークエアラインズが、飛行機の傷を修理せずに運航させていたという事件がありました。この飛行機は、ブルネイ航空が使っていた中古機だそうです。日本の航空会社が使った飛行機のお下がりが途上国で使われることはよくありますが、日本の航空会社も海外からのお下がりを使っていたのですね。まぁ、それがブルネイからということであれば、なるほどという気もしますが...

 こうして、第二、場合によっては第三の「人生」を別の国で過ごす飛行機もあるようですが、いずれにしろ、いつかは寿命が来ます。飛行機の平均的な寿命は20年ぐらいとも聞きます。案外長いような、短いような...

 それでは、飛行機の最期はどうなるのでしょうか? 民間機はどうなるのかちょっとわからないのですが、アメリカには空軍機の墓場があります。アリゾナ州ツーソンのデイビス・マンサン空軍基地には、その名も飛行機のボーンヤーズ(Boneyards=墓場)があるのです。

 Googleの衛星画像で見てみると...

 うーん、これはすごい。飛行機がギッシリと並べられています。拡大すると、翼が胴体から切り離されたものがあったりして、この飛行機はもう空は飛べないんだなというのがわかります。

 逆にズームダウンしてみると、「墓場」のすぐ隣には、これまたびっしりと幾何学模様のように並んだ住宅地があったりして、なかなかシュールです。

 それにしてもこの飛行機の墓場。使用済みの飛行機がこのままどんどん増えていくと、いったいどうなってしまうのでしょうか? 広いアメリカでは誰もそんなことは心配しないのでしょうか。もしかしたら、こんな事情が、アメリカの環境問題に対する態度を形作っているのかもしれませんね。

 
今日はサステナビリティとはあまり関係のない話でしたが(^^;)、読んでくださって、ありがとうございました。面白かったら、人気blogランキングへの投票してくださいね。
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posted by あだなお。 at 23:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ゴミ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月09日

マイ箸? お店にも期待してます!

 なぜかここ数日、マイ箸の話題をよく見かけたので、サスラボでもちょっと取り上げることにしました。

 「スローライフしながらRICH」のめぐみ@離島さんは、マイ箸クラブ影響で、お正月からマイ箸を始めたそうです。

 なにせ、日本では年間250億膳一人あたり200膳!もの割り箸を使っている計算です。20年ほど前の「第一次マイ箸ブーム(?)」のときには、割り箸は間伐材の有効活用であり、割り箸を使った方が日本の森林が守れるのだという議論もありましたが、今やかなり状況は変化しています。

 というのも、現在割り箸の約96%は輸入されており、そのうち98%は中国から来ているのです。ちなみに中国にはもともとは割り箸の習慣はありませんが、最近は衛生箸と印刷されたビニールに包まれた割り箸が増えています。日本の影響です。

 詳しい統計値などを知りたい方は、以下のサイトがオススメです。5年以上前の情報ですが、今でも大勢は変化ないとい思います。いや、おそらく中国を巡る状況は確実に悪化しているでしょうね。
 ■割り箸から見た環境問題(環境三四郎)
 http://www.sanshiro.ne.jp/activity/99/k01/6_18prs1.htm

 ちなみに中国政府は、森林伐採を減らすために、2003年に備長炭の輸出を禁止しました。これで焼鳥、 焼肉、ウナギなど日本の外食産業もかなり影響を受けたと聞きますが、もしかしたら近い将来、割り箸も輸出禁止になるのかも... いや、これはけっこうありそうな気がしますよ。そうなると、そのしわ寄せは周辺諸国へ...
■中国産備長炭輸出禁止で、日本の備長炭の値段も上がる!?
http://www.foodrink.co.jp/backnumber/200309/news0907g-3.html
■中国産備長炭輸出禁止から一年〜事態は変わらず、さらに悪化?〜
http://sinktank.kdn.jp/hl.cgi?67

 そんなわけで、一回使ったらゴミになってしまう割り箸を使わないように、自分の箸を持って歩こうというのがマイ箸です。いちおう僕も、毎日マイ箸を持っています。外食の回数も多いので(^^;)、年間おそらく200膳は軽く節約できている勘定です(笑)

 最近になってとあるMLで知ってびっくりしたのは、香川の商店街が進めている「マイ箸グルメマップ」です。言ってみれば、マイ箸がクーポン代わりのフリーペーパーで、マイ箸を持っていくと、かなり太っ腹なサービスが受けられるというものです。これは本当に嬉しいですけれど、お店もよく賛同してくれましたよね... 東京でも同様のものを企画中という話も耳にしました。今後の展開が楽しみですね。

 ただですね、正直言うとマイ箸はやっぱり面倒です。忘れてしまうこともあるし、小心者としては(笑)、特に一人で食事するときなんかはちょっと気恥ずかしいときもあります。だから、本当はマイ箸を持って歩くよりは、マイ箸を持たなくてもいいようになるのが理想です。

 つまり、お店が割り箸ではなく、リユースできるお箸を置いてくれればいいんです。これについては、洗うのが大変だとか、衛生的でないとか、いろいろ理由もあるようですが、最近はむしろちょっとオシャレなお店で割り箸を使わなくなりましたよね。これは嬉しいことです。

 あるいは沖縄。ウメーシーと呼ばれる、黄色くて、持ち手の部分が赤いお箸。沖縄そばのお店でも、居酒屋でも、まずたいていはこのウメーシーが置いてあります。そう言えば、この色合のお箸は台湾か中国本土で見かけたような... いずれにしろ、日本以外のアジアでは、割り箸はまだまだ高級品です。そうそう、韓国ではお店で割り箸を出すことが法律で禁止されている(!)そうで、基本的には伝統的な金属箸が置いてあります。(一部、割り箸をコソッと出す日本料理店などもあるようですが...(^^;))
umeshi.jpg
沖縄のクレープ風の巻き菓子「ちんぴん」とウメーシー

 もう一つついでに紹介すると、知りあいのトンカツ屋さんは、僕が毎度マイ箸を使っているのを見て、ついには割り箸を国産材のものに切り替えてくれました。塗り箸にするのは難しいので、せめて輸入品はやめて、国産の間伐材を使ったものにしたのです。値段は3倍以上するそうなのですが、少しでも環境負荷が少なくなるようにとの心遣いです。

 ただ、通常はコストが3倍以上になるというのはかなり痛いですよね。それで、箸袋に広告を載せることで、差額を吸収しようというアドバシなんてのもあります。
 ■広告つきの間伐材割り箸が価格の壁を乗り越える
 http://eco.goo.ne.jp/education/eco_seminar/sympo/2003/houkoku01-1.html

 ということで、すべての方にマイ箸をお勧めしようとは思わないのですが、マイ箸不要のお店は、どんどん増えてもらいたいですね。その方が、圧倒的に消費量を減らせますからね。お店の努力に期待していますよ〜
 

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posted by あだなお。 at 23:35| 東京 ☀| Comment(10) | TrackBack(4) | ゴミ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月05日

生ゴミ

 韓国でびっくりするのは、野菜をたくさん食べること。日本で韓国料理というと焼き肉を連想する人が多いと思うが、その焼き肉でも、あるいはそれ以外の料理でも、実に多くの野菜を食べる。より正確に言えば、野菜が並ぶ。キムチやナムルの類はもちろん、それ以外にもさまざまな生野菜、惣菜がメインの料理以外に並ぶ。たくさん食べるけれど、もちろんとても全部は食べ切れない。なにせお店も、もてなしてくれるホストも、食べ物が足りなくなっては大変と、少なくなればどんどん足してくれるのだ。

 で、当然大量の生ゴミが出る。なにせ食事は余らなければいけないというのが価値観なので、ゴミは出ざるを得ない。日本ではたしか食品の3割ぐらいが廃棄物になっていたが、韓国ではもしかしたら5割ぐらいになるのかも...(^^;) しかし、一つ韓国の方がいいのは、基本的に生ゴミは可燃物とは分けて回収し、それを肥料にしていること。処理場を見せてもらったが、キムチなどが多いせいか、日本の生ゴミとは違ってニンニクっぽい匂いが漂う。全量を肥料にして、本当にそれがきちんと使われるのか、塩分濃度や唐辛子成分は問題ないのか、いろいろな疑問が浮かんだものの、訪れたのが週末だったので詳しい質問に答えられる人がいなかったのが残念。
posted by あだなお。 at 23:13| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ゴミ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月04日

やればできる? レジ袋と割り箸

昨日まで韓国の済州島へ行って来ました。韓国へ行くのが初めてだったので何かと興味深いことがたくさんありました。

環境について、韓国と日本でどちらが先進的と言えるか、まだそれを判断するに十分な知識はありませんが、韓国の方が進んでいるのはレジ袋と割り箸です。韓国では既に数年前からスーパーのレジ袋は有料化されています。スーパーでも、コンビニでも、何も言わなければ袋はくれません。コンビニ(日系ブランドでした)で袋が欲しいと言うと、20ウォンを追加で払わされました。わずか数円ですが、袋がいるかと最初に聞いてこないところを見ると、おそらく多くの人は袋を買わないのでしょう。

また、レストランでも割り箸は禁止だそうです。もっとも韓国の場合にはもともと金属箸が普通ということもあるのでしょう。でも店によっては、木製のお箸を使っているところもありました。ごくたまに、割り箸をそっと出す店もあるようですが、これは厳密には法律違反です。

いずれも法律ができるときには反対意見もあったようですが、始めてしまえば案外すんなり溶け込んだようです。要は、始めるかどうか、それだけなんでしょうね。
posted by あだなお。 at 16:47| 東京 🌁| Comment(1) | TrackBack(1) | ゴミ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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