2009年10月11日

未来の自動車?

 最近、エコカーに関するニュースが増えています。政府が2020年までGHGの排出量を25%削減するという目標を示したこともあり、自動車会社もようやく本気でエコカーへのシフトを加速しているようです。

 ハイブリッドはどこまで増えるのか、やはりEVが本命なのか、電池はどうするのか... そんな議論が多く聞かれますが、より本質的に考えれば、燃料がどう変わろうと、この先本当に今のような自動車が使われ続けるのでしょうか?

 たとえ再生可能エネルギー100%となったところで、60kgの人間を移動させるのに1トン以上の鉄の固まりを動かす。ぶつかられた人は怪我をするか、下手をしたら死ぬ。貴重な都市の土地のかなりの部分を道路にしても、渋滞は減らない。駐車場のために駅前の一等地が使われる... どう考えても、持続可能な交通機関には思えないのです(特に都市部の場合)。

 自動車会社も問題意識は持っているのだと思います。エネルギーに関して環境に優しいだけでなく、小型で、都市環境に適した興味深いコンセプトカーが発表されています。

 たしかにこんなのはちょっと楽しそう、運転してみたくなります。

 事故を防止するための技術も、単にソナーを付けるというところから、さらにもう一歩進んだレベルに進化しそうです。

 さらに、人間が移動するというだけであれば、こんなのでもいいですよね。

 なるほど、アシモの技術がこんなところで役に立っているのか、と思いました。

 もちろんこうした「未来の自動車」に加えて、公共交通機関も進化が必要でしょうし、さらには自動車と公共交通機関の連携や、さまざまなソフトが重要なのでしょうね。

 単に今の代替や改善ではなく、環境と地域社会への負荷を限りなく小さくして、より多くの人が、自由に移動できるようになることが可能になることを願っています。それが、持続可能なモビリティです。
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2009年08月21日

ハイブリッドか、電気か

 一昨日は日本国内ではハイブリッドカーの売れ行きが好調であることを書きましたが(「売れている車」参照)、もちろんエコカーはハイブリッドに限りません。19日、ドイツ政府は「国家電気自動車計画」を閣議決定して電気自動車を2020年までに100万台にするとし、さらに30年までには500万台、50年までにはほぼ100%にするとしています。

 もっとも現在ドイツの「環境対応車番付」のトップ10のうち上位6位までは日本車で、ハイブリッドカーと小型ガソリン車です。

 この番付にも登場しているトヨタのiQというのは、世界最小の4人乗り乗用車です。超小型化することで燃費を良くしようとする考え方ですね。

 しかしやっぱり欧州では電気自動車が人気なのでしょうか。かつての東ドイツ製の思いっ切り時代遅れな車の代名詞だったトラバントが、なんと電気自動車として衝撃の復活をするのだそうです。しかも、「もし発売されたら買いたい」と答える方も多いらしのです(笑)

 日本のハイブリッドカーと欧州の電気自動車、さてどちらが次世代のメインストリームとなるのでしょうか。個人的にはあっと驚く第三の選択肢の登場を期待しているのですが..

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2009年08月20日

売れている車

 ハイブリッドカーの代名詞ともなったプリウスは、今年5月の車名別新車販売台数(日本自動車販売協会連合会発表)で10,915台と、1997年の発売以来初のトップになりました。翌月6月には、新旧モデル合計でなんと22,292台で断トツ1位、7月にはさらに数字を伸ばして27,712位と3ヶ月連続の快進撃を続けています。

 もちろん売れているのはプリウスだけでなく、ホンダのハイブリッドカー、インサイトも、4月にいきなり1位(10,481台)に踊り出た後、5月8,183台(3位)、6月8,782台(4位)、7月10,210台(4位)と高順位をキープしています。
出典:「新車乗用車販売台数ランキング」(日本自動車販売協会連合会)

 さらに昨日のニュースでびっくりしたのは、トヨタが高級ブランド「レクサス」のチャンネルで販売を開始したハイブリッドカー「HS250h」が、発売開始後の約1ヶ月で受注が約1万台に達したとのこと。もともとの販売目標が月間500台ですから、この数字は当初予定の20倍! トヨタもここまでの人気は予測していなかったということでしょう。今注文しても納品は来年2月下旬以降だそうです(^^;)
出典:「レクサスHVが1万台受注 納車は来年2月以降に」(産経ニュース、2009年8月18日)

 そうは言っても、自動車業界全体では売上は大幅に落ち込んでいるのだから、ハイブリッドだけが売れても焼け石に水... かと思いきや、5月ぐらいから急速に回復し、7月の売上はなんと前年比+0.5%なのだそうです。もちろんメーカーごとにかなり高低はあり、ハイブリッドで強いはずのトヨタも飛び抜けて急回復というわけではなさそうですが...
出典:「普通乗用車」(日本自動車販売協会連合会)

 ハイブリッドカーの価格が下がって、政府から補助金も出て、マスコミがこれだけ煽れば当然という考え方もあります。しかし、おそらくは実際の数字以上に、「ハイブリッド」であるということが人気の原因にはなっているのかもしれません。

 もちろんその一方で、燃費が良く、価格が安い小型車も堅実な人気を博しているようです。たとえばホンダについて見てみると、5月以降は結局フィットがハイブリッドのインサイトより売れているのです。
出典:「新車乗用車販売台数ランキング」(日本自動車販売協会連合会)

 実際、年間走行距離が短い場合には、せっかく高いハイブリッドカーを買っても、省エネ効果で回収するのにはかなり時間がかかるでしょう。また、LCAで環境負荷を考えると、電池にレアメタルを大量に使うハイブリッドカーや電気自動車は、必ずしも「環境に優しい」とばかりはいえない側面もあります。

 今は「ハイブリッド」と付けばなんでも売れるようにも見えますが、一人ひとりの使い方にあった、もっとも環境負荷が少ない車が簡単にわかるようになるといいですよね。そして都市居住者の場合には、そもそも自分で所有しなくても大丈夫になるのが一番ですね。

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2009年08月12日

車がない街

 ベネチアでなんといっても特徴的なことは、自動車を一切見かけないことでしょう。細く曲がりくねった道、100mも進めば必ず突き当たる太鼓状(正確にはすべて階段ですが)に持ち上がった橋の数々、とても車が通行できる環境でないのはもちろんなのですが、なんと自転車の使用すら禁止されているそうです。

 お蔭で街の中は常に歩行者天国状態。人が多いのは大変ですが、それでも車の音が一切なく、また車やバイク、自転車を気にせず歩けることのなんと気分の良いことか! 唯一気にしなくてはいけないのは乳母車ですが、もちろんこの場合は自分が轢かれることや追い越されることではなく、乳母車の通行を邪魔しないようにこちらが気を付けなくてはいけないのです(笑)。

 それでは交通機関はどうするのかと言えば... ゴンドラ? たしかにたくさん見かけますが、これはもはや観光客用の乗り物です。第一、高くてとてもおいそれと利用できるものではありませんし...

 ベネチア本島を大きなS字型を描くように縦貫したカナル・グランデ(大運河)や周辺の島へは、ヴァポレットと呼ばれる24時間運行の水上バスが行き来しており、これが市民と観光客の主要な交通機関となっています。とは言っても、この船が来るのは主要路線でも10分に1便程度。電車で言えばせいぜい2両程度のキャパシティしかないこの船は、ほとんど常に満員電車状態、なかなか大変です。

 さらに運河の右岸と左岸の交互に100mぐらいおきに停まるので、時間もかかります。よくこんな交通機関だけでもっているなというのが、正直な感想です。ですから、元気な人たちは、ちょっとした距離であればひたすら歩く! 固い石畳の上を歩くのはちょっぴり疲れますし、細い道は迷路のよう、いや完全に迷路としか思えない街で目的地にたどり着くのは大変ではあるのですが、それでも老若男女、てくてく歩いています。お蔭で、ベネチアの住民はとても足腰が強いのだとか!

 昨日は滞在二日目にして既にベネチア本島の人混みに参ってしまい、ヴァポレットで20分ほどの近くの小さな島に逃げ出したのですが... その島は小さいながらも車が走り回る、普通の島。人が少なく、道幅も広くて歩きやすいのですが... 絶えず車の音がして、道を渡るのにも左右をよく確認しなくてはいけないのは、別の意味でストレスでした。わずか二日の間に、車のない街の心地よさに身体が慣れてしまったようです。

 車のない不便さと快適さ、どちらを選ぶか、悩むところです(笑)

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2009年08月05日

ナント、渋滞がない街!

 日本の環境技術は世界的にも優れていると言われています(最近は必ずしも、一番ではない場合も増えてきてしまったようですが...(^^;))。それなのになぜ、日本、特に都市部にいると環境が守られている、配慮されているように感じられないのでしょうか。

 おそらくそれは総合力の差なのではないかと思います。たしかに要素技術は優れているかもしれないけれど、それをどう組み合わせて活かすのか。その総合力というか、ソフト力において、残念ながら日本は今一歩(今二歩?(^^;))の感が免れません。

 ハードの技術だけをどんどん進化、深化させればいいわけではなく、それをうまく組み合わせて、場合によってはローテクも使い、人間の心理を考え、そして結局私たちは何を望んでいるのか。そんなことをきちんと考えながら組み立てていけば、目の前にある道具だけで、案外「答え」は出せるのではないでしょうか。

 そんなことを改めて思ったのは、清水和夫さんの「仏ナント市に学ぶ最先端の都市交通」という記事を読んだからです。
■「仏ナント市に学ぶ最先端の都市交通」(ECO JAPAN)

 フランス西部、ロワール川河畔に位置する都市ナントには、「世界で最も進んだ都市交通」があるのだそうです。具体的には、

ナント、渋滞がない!
ナント、豊かさとエコと安全のすべてを満たす!
ナント、移動手段を選ぶ自由がある!
ナント、信号機がない!
ナント、スピード制限30km/h!
ナント、歩行者は好きなところで横断することができる!
ナント、新しい道路は作らず、既存の道路インフラを工夫!
ナント、人身事故は半減、CO2は1997年比15%減!

なのだそうです。しつこいダジャレ(にもなっていない?(^^;))で大変失礼しましたが、それにしても、スゴイですよね。

 ところが、どうやってこれが実現されているかと言えば、LRTとか、パーク&ライドとか、自動車流入制限とか、ラウンドアバウトとか... 既存のフツーの技術ばかりなのです。

 日本にないことと言えば、従業員9名以上の企業には交通税がかかるということぐらいです。これだって、通勤手当だと思えば、そんなに大したことではありませんよね?

 もちろん、これ以外に何か特別に豊富な財源があるわけではありません。要は総合的で、フレキシブルな運用で、すべてをうまくカバーしているのです。素晴らしいじゃないですか。なんでもかんでも機械仕掛けで自動化しようとか、そんなことを考えているわけではないのです。

 もう一つ面白いと思ったのは、「交通権」という考え方です。これは「LOTI法(国内交通基本法)」の中に定めてあるそうなのですが、「すべての人の移動に関する権利、貨物を輸送する権利、交通手段選択の自由、モビリティに関する情報を得る権利」が規定されているのだそうです。いかにも自由民権の国という感じがしますね。

 そしてまさにこの精神のお蔭で、なんでも一律に禁止したり、規制したりするのではなく、個々人の自由を認めた上で、お互いに融通をきかせるという、「大人の選択」が行われているのですね。

 日本でこういう仕組みを実現するには、さて、どこから始めたらいいのでしょうか?

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2009年06月24日

ハイブリッドか電気か?

 ハイブリッドカーが売れているようですが、その一方で、電気自動車による巻き返しを狙うメーカーの動きも急展開してきました。

 もうご存じの方も多いと思いますが、三菱自動車は今月はじめに新世代電気自動車i-MiEVを発表しています。価格が高いのが難点ですが、街乗りに限れば実用性は高そうです。

 また、今やBMW傘下になっているミニは、新しくミニクーパーEを導入し、ベルリンでテストに入ったそうです。

 日産もハイブリッドではなく、電気自動車で巻き返しを狙っているのですが、こちらはベタープレイス(「良い場所にするには」参照)が開発したバッテリーそのものを交換するEVシステムを掲載し、長時間のバッテリー充電を不要としています。
《参考リンク》
■「日産の電気自動車 バッテリー交換方式に 来年発売、充電時間は不要」(msn産経ニュース、2009年6月4日)

 EVシステムの実証実験は日本では横浜市で行われているのですが、神奈川県は「電気自動車(EV)充電ネットワーク」の構築に向けて協力事業者の拡大に努めており、次第に充電ステーションも増えてきたようです。
《参考リンク》
■「広がる充電インフラ 自治体への普及進む EV新時代」(朝日.com 2009年6月5日)

 それではこうした電気自動車が実際どの程度「使えるのか」が気になります。自動車評論家の舘内瑞さんは「使い方次第」だとおしゃっていますが、やはり航続距離、電池寿命、価格などは気になるところです。こうした点を指摘して、安井至先生は電気自動車よりハイブリッドカーの方が現実的との評価をなさっていますが、興味深いのは、3代目プリウスは、ハイブリッドカーよりもより電気自動車的になっており、これは「ガソリンを使ったEV車」であり、「これは明らかに、『次はプラグイン・ハイブリッド車になるのだ』、というメッセージだと解釈できる」という点です。
《参考リンク》
■「電気自動車i-MiEVは使えるか」(日経エコロミー)
■「3代目プリウスを買って乗って考えた」(日経エコロミー)
■「電気自動車の問題〜6つの視点」(My Opinion)

 はたして安井先生がおっしゃるようにまだしばらくはハイブリッド車(プラグイン・ハイブリッド車も含めて)が主流であり続けるのか、それとも案外早く電気自動車に移行するのか、おそらくは電池に関する今後の技術革新次第でしょう。

 そして忘れてはいけないのは、結局のところ、車をどう使う(使わない)社会にしていくかというビジョンです。何を動力源にするにしろ、世界中の人が一人一台車を所有するということはあり得ないわけで、どういう場所では公共交通機関を整備し、どういう場面ではエコカーを積極的に使うか。そのビジョンなしには、インフラも、車も、設計するのが難しいはずです。

 そうそう、水素自動車もまだ可能性がないわけではなさそうです。こちらも含めて、何がもっとも持続的なモビリティなのか、きちんと考えたいですね。まず技術ありきなのではなく、私たちのビジョンが持続可能な社会を作るのですから。

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2009年04月24日

未来の流れを作る

 一つひとつの製品をエコにすることは重要ですが、それ以上に重要なのはそれを支えるインフラや社会システムをエコにしたり、それに対応できるものにすることです。

 たとえば自動車については、ことのころ次世代自動車として急に電気自動車が注目されるようになってきましたが、普及のためには電気自動車単体の性能もさることながら、充電設備などの社会インフラ整備や、電池を作るための金属資源の確保などが重要です。

 そしてそのための投資が、新たなビジネスチャンスを産み出すことでしょうし、最初にどのような道筋を付けるかが、将来のビジネスの流れを大きく左右することになるはずです。

 電気自動車に充電するためのプラグの共通化について合意がなされたというのはグッドニュースでしょう。


 また、日本でも環境省が電気自動車の実証実験を始めました。以前「良い場所にするには」で紹介したBetter Placeも、より良い世界を作るべく、この実験に参加していて、5月1日からは「バッテリー交換ステーション」と「バッテリー交換型電気自動車」 を使って、電気自動車のバッテリー交換の実証実験を行うそうです。企業はもちろん、個人でも見学できるそうですので、出かけてみてはいかがでしょうか。
■「着脱式バッテリー交換ステーション実証試験」(ベタープレイス・ジャパン)

 今私たちの目の前で流れ始めたせせらぎが、10年後の大河になるのかもしれませんね。

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2009年04月06日

必要が変化を産む

 人間やはり、必要に迫られれば行動を変化させるものです。不況はありがたくないものではあるのですが、環境に配慮した行動を促す効果はかなり出てきているようです。

 つまり、修理や手入れをするなどしてモノをなるべく長く使ったり、最初から長持ちするものを選んだり、ましてやまだ使えるモノをすぐに捨てるなんてもっての他です。また、自分でモノを買って所有しなくても、みんなでシェアしたり、レンタルしたり。新しくモノを買うときにも、消費電力が少ないなど、ランニングコストが低いモノを選んだり。

 当然企業の方も、長持ちするもの、環境性能の良いものを競うようにして開発し、実際それが比較ポイントになってきています。ちょっと前までは一部の「環境ヲタク」(失礼!)しか気にしなかったことを、今や一般の方々が気にするようになったのですから、大変な進歩です。

 そして、いざこれが競争となれば、さすがに日本の企業は次々に改良を重ねます。そんな中でもちょっとビックリしたのが、日経BPnet ECOJAPNの記事「新型プリウス台風、瞬間最大"燃費"64km/L!!」です。

 ハイブリッドカー市場では、ホンダのインサイトが爆発的に売れているようですが、それを横目で悔しい思いで見ているであろうのが、5月発売予定の3代目新型プリウス。ところが、上記の記事によれば、新型プリウスは2代目と似たような外観ながら、性能は圧倒的に進化したようです。

 短距離であれば、エンジンを使わずにEV(電気自動車)走行できるので、見かけの「燃費」は64km/Lといったトンでもない値が出るようです。もちろん長距離走行でガソリンエンジンを使う場合には、ぐっと落ちるわけですが... ハイブリッドカーがエコカーとしての完成形とは思えませんが、電気自動車への「つなぎ」としては、一段と完成度は高まったようです。この記事、ちょっと宣伝し過ぎかなとも思いますが、新型プリウスはたしかに要注目ですね。

 一方、これとはまったく別の未来のエコカーの形と言えるのが、メルセデス・ベンツが開発した水素燃料電池のコンセプトカー、F-Cell ロードスターです。巨大な自転車ののような、細く長い優雅なスポークの車輪を持った、二人乗りの超軽量ロードスター最高時速は25キロだそうですが、これはこれでアリなのではと思わせる美しさと存在感です。
fcell2.jpg
出典:「ルセデス社の燃料電池車はドイツ教育体制の成果」(日経エコロミー、写真も)

 今はたしかに大変な時期ではあるのですが、ここでもまれた技術や製品が、きっと持続可能な社会の礎を築くのでしょう。ピンチやチャンス。何が飛び出て来るのか、意外なソリューションが登場することを期待したいと思います。

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2009年03月28日

何のための値下げ?

 今日から地方の高速道路で、週末は1000円で乗り放題が始まりました。
土日・祝日の地方圏における高速道路が上限1000円で乗り放題となる料金引き下げが28日からスタートする。値下げは平成23年3月末までの2年間の限定措置で、自動料金収受システム(ETC)搭載車が対象。国土交通省では観光客の増加による宿泊やレジャー施設、外食産業などへの経済効果は2年間で約7300億円と試算しており、「地方経済が元気になってくれれば」(金子一義国土交通相)と大きな期待をかけている。
出典:「高速料金引き下げの経済効果は2年で7300億円」(産経新聞、2009年3月27日)

 初日の今日は、交通量が52%も増加した路線もあったようで、若干の渋滞が発生した地域もあったようです。
出典:「<1000円高速>激しい渋滞みられず 岐阜、香川で5割増」(毎日新聞、2009年3月28日)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090328-00000093-mai-soci

 たしかにある程度の経済効果はありそうです。国交省は2年間で7300億円の経済効果があると試算しているようですが、この程度では「消費全体を大きく押し上げるまでには至らない」との指摘もあり...
出典:「高速料金引き下げの経済効果は2年で7300億円」(同上)

 そして、この「大幅割引セール」をするためには、年間5000億円の予算が必要なのだとか。2年間で1兆円もの財源には、いわゆる埋蔵金の「財政投融資特別会計」を使うのだそうです。

 7300億円の経済効果のために1兆円使うのはとても経済合理的とは言えませんし、高速料金を「得する」方や、その波及効果で「経済効果」を享受する方は、いずれも国民全体から見れば一部の方々で、その点もナンだか変ですよね。(困っている方を助けるための再配分であればいいのですが、今回の値下げがそうしたビルト・イン・スタビライザー的な役割を果たすとは思えませんし...)

 さらには、そもそも民営化したハズの高速道路の料金をなぜ政府が一方的に料金を引き下げできるのか? 各高速道路株式会社は、本当に自立的な経営を行い、借金を返済する責任感があるのか? 高速料金値下げは、自分たちの利権を守ろうとする道路官僚の策略ではないのか? 桜井よしこさんなどが、そうした疑問を呈しています。
出典:「高速料金値下げに騙されるな! 」(我が日本はどうなる)

 そういうことを考えると、この高速道路の一時的な値上げは、とんでもない欺瞞であり、愚策なのではないのでしょうか。

 さらに気になるのは、これだけ交通量が増え、しかも一部では渋滞も発生するとなると、当然CO2の排出量は増えるということです。鉄道から自家用車へのシフトという、逆モーダルシフトも発生するでしょう。はたしてどのぐらいのCO2増加になるか、試算はできているのでしょうか?

 たとえ増加量はそれほどではないにしても、ありとあらゆる行動を気候変動防止にフォーカスするような政策を考えるべきときに、もっと高速を、もっと自家用車を使いましょうでは、言っていることとやっていることが180度違います。まったくの言行不一致です。

 もし本当にレジャー客を増やして「地方活性化」というのが目的なのであれば、むしろ公共交通機関の利用をこそ促進すればいいはずです。今回の高速料金値下げで、鉄道を始めとする公共交通機関は大きな打撃を受けることが危惧されています。これでは、まったくアベコベ、時代に逆行しています。
《参考リンク》
■「高速道路料金値下げは鉄道に打撃」(JanJan、2008年11月4日)

 これを見るだけで、日本の政治家が本気で気候変動を防ごうと思っていないことも、場当たり的な対応しかできないことがよくわかります。一体何のための、誰のための政策なのか。どうもよくわかりませんね。

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2009年03月17日

鉄道も頑張る

 今日は盛岡で開かれている日本生態学会の大会に出席でした。東京を朝出て、午後の集会と夕方の懇親会に出て、深夜に帰京。日帰りで出張できてしまうのが、良いのか悪いのか...

 そんなわけで往復5時間近くを新幹線の中で過ごしたのですが、車内誌「トランヴェール」3月号には、4ページにわたってJR東日本の社会環境が紹介されていました。社会環境報告書のダイジェスト版を車内誌に組み込んでいるわけで、おもしろい取り組みと言えます。

 鉄道は自動車や飛行機に比べるともともとCO2の発生が少なく、環境負荷が小さい移動手段ですが、JR東日本では、減速時にエネルギーを回収する回生ブレーキや、電力を効率よく使用するインバーター搭載のモーターを使うなど、省エネ車両の導入を増やしているそうです。でもまぁこれは、従来からの活動ですよね。

 新しいところではディーゼルハイブリッド車両をついに2007年から営業運転を開始したそうで、またさらに次世代に向けて燃料電池ハイブリッド車両も営業線での試験走行を始めたとのこと。国内外の非電化路線に普及させれば効果は大きいでしょう。良い取り組みですし、さらに頑張ってもらいたいとは思います。しかし、技術的には自動車の後追いで、正直言ってそれほど新鮮味があるわけではありません。

 改札口での発電床実験のことも紹介されていましたが、これは以前もサスラボで紹介したように、まだあくまでネタでしょう(「人力発電?」参照)。

 逆に、「をを、これは」と思ったのが、「鉄道林の再生」。鉄道林とは、吹雪や土砂崩れなどの災害から鉄道を守るために、線路脇に植えられた人工林のことです。線路の脇によく延々と人工林が続いていることがありますが、あれはタマタマ線路がそういうところを横切っているのではなく、意図的に植えたものなのです。

 しかし今までは防災面だけを考えて針葉樹などの単一樹種を植えているだけでした。それを在来種を含めた混植で複層林化し、環境保全との両立を目指して約20年かけて植え替えるのだそうです。生物多様性の保全の観点からも、これはちょっと着目したいと思います。

 もう一つ「へぇ〜」と思ったのは、昨年8月31日に「グループ経営ビジョン2020 ー挑むー」を発表し、その中でCO2の中間目標を設定したことです。

 1990年比で2017年度までに32%削減2030年度までには50%削減だそうです。既にかなり省エネ化が進んでいる日本の鉄道会社としては、非常にチャレンジングな目標であると評価できます。水力発電にまつわるいくつかの問題を早いところ解決して、環境面でも圧倒的に世界に誇れる鉄道になることを期待しています。

 でも... やっぱり究極のエコな出張は「どこでもドア」でしょうね。身体にも楽ですし(笑) JRは作ってくれない... でしょうね(^^;)

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2009年03月12日

東京は自転車で

 今日はちょっと気温は冷え込みましたが、それでも陽射しは確実に春のそれでしたね。だんだんと外に出るのが楽しくなる季節が近づいて来ました。散歩はもちろん、自転車で走るのにも快適な季節がもうすぐそこです。

 と思っていたら、「アースデイに、自転車で一緒に走りませんか?」というお誘いをいただきました。地球のことを考え、地球に感謝する日に、自転車はまさにぴったりの交通機関です。

 東京アースデイ自転車ライドは2004年からの行事で、今年の「東京アースデイ自転車ライド2009」のテーマは「東京並木めぐり」、4月19日(日)に約3時間かけて13kmほどのコースをのんびり走るのだそうです。


 来月まで待てないという方は、今週の日曜日、3月15日はコース試走もあるそうです。また、東京以外の地方の方も、各地でアースデイライドがあるようですので、どうぞ探してみてください。

 さて、僕はですが... 都心住まいで自動車も持っていない代わりに自転車も持っていないので、どうしようかなぁ。と思ったら、実は都内にもいくつかレンタルサイクルがあるのですね。「レンタルサイクルNAVI」というサイトに行くと、日本中のレンタルサイクル屋さんが探せます。皆さんのご自宅や職場の近くにも、あるかもしれませんね。

 なお、東京アースデイ自転車ライドに参加するためには、事前に登録が必要です。事前申し込みなしの当日参加は不可ですので、お気をつけください。事前申し込みはこちらから。既に登録可能になっています。

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2008年12月26日

良い場所にするには

 次世代のエコカーとして、最近また電気自動車が注目されています。グリーン電力を使えば、電気は持続可能になりますし、走行時に排気ガス等を一切出さないという点でもクリーン。たしかにいい選択肢だと思います。

 問題は航続距離です。電気自動車そのものは既に実用化しているのに、航続距離が比較的短いこと、また充電に時間がかかること、充電用のインフラ整備が大変なことなどがネックとされて来ました。

 だったら、さっさと充電インフラを整備してしまえばいいじゃないかと考えたベンチャー企業があります。その名もBetter Placeです。そして目標も思いっ切り大きくて、地域ごと、場合によっては国ごと電気自動車のインフラを整備してしまおうと唱えています。
Better Place公式ページ
Better Place日本語ページ

 この壮大な計画に既に「乗った」国や地域がいくつかあります。イスラエル、デンマーク、オーストラリア、カリフォルニア、ハワイなどです。これらが、いずれBetter Placeになる候補地です。

 2008年1月に世界で最初にBettr Placeとのパートナーシップを発表したイスラエルでは、国中に電気自動車の充電ステーションを整備し、2020年までにガソリンに頼らない社会に移行すると宣言しています。大統領と首相も後押ししています。

 Better Placeにアイディアについては以下のビデオをご覧いただくといいと思いますが、高速充電できる充電ステーションを整備したり、それが待てないという人には、充電済みのバッテリーを交換するというものです。交換には、ガソリンを入れるのと同じぐらいの時間しかかかりません。


 思わず快哉を叫びたくなるような計画ですし、それが動き出しているというのが小気味よいですよね。

 日本はどうなるのかな。ひょっとしてまたもや世界の流れから取り残されるのか... と思っていたら、Better Placeは日本にも上陸していました。規模は小さいものの、来年1月に最初の充電ステーションが横浜市に設置され、4都道府県で50台の車を使い、3〜6ヶ月の実験をするのだそうです。

 都市内の移動には電気自動車はもってこいのハズです。早く全面的なGOサインがでて、日本がBetter Placeになることに期待したいと思います。

《参考記事》
■「日本は電気自動車大国になるか:電池交換ステーション+スバルと三菱等の新計画」(Wired Vision、2008年12月11日)

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2008年06月06日

進化する自動車

 今日から今度は中国に出張です。自宅からリムジンバスへ乗るホテルまではタクシーを予約しておくのですが、今朝迎えに来てくれたのは大きめのワゴン車でした。早朝で街も静かなのですが、信号で車が止まるとまったくの無音に。「あれっ?」と思って運転手さんに聞いたら、やはりハイブリッドカーでした。

 その後しばらく運転手さんにハイブリッドカーの乗り心地をインタビュー(笑)してしまいました。運転している分には、ガソリン車とまったく違いを感じないそうです。唯一違うのは、燃費が良いことだけだとか(笑)

 プリウスのタクシーというのもときどき見かけますが、このタクシー会社(東京MKタクシー)は、ハイブリッドのワゴン車を今後スタンダード車両とする計画だそうです。一人で乗っていると、信号を待つ間のあまりの静けさはちょっと気まずい気がしなくもありませんが(^^;)、運転手さんには「お客さん、すごく静かでしょ? 実はこの車、ハイブリッド車なんですよ。」と話題にしてもらえるといいのかも(笑)。

 中国に向かう機内で読んだ週刊誌に、ちょうどワゴン車の燃費を話題にした記事がありました。今朝乗ったワゴン車のハイブリッドカーは同じ車種のガソリン車に比べると価格は88万円も高く、補助金を含めて考えても、一般ユーザーは燃費節約だけではモトを取るのは難しいのではとのことでした。走行距離の長いタクシーではこの点はやや事情が違いそうですが、それでもタクシー会社が大量に採用するというのは英断のように思います。

 ところで先日の「すべてを電気自動車に!」というエントリーでは、郵便事業会社の大英断と、究極のエコカーは電気自動車ということをご紹介しました。

 本当はそのときに、最近開発されたキャパシタを利用した高性能の電気自動車のことをご紹介しようとしたのですが、そのニュースが見当たらず...(^^;) しかし今日、偶然そのニュースを再発見しました。

 充電30秒で20分走れるというのは、かなり魅力的ではありませんか? うまく開発が進めば、案外近い将来に実用的なエコカーが現実のものとなるかもしれませんね。そしてもちろん、それと平行して再生可能エネルギーも大幅に増やす必要があります! それが出来て、本当にクリーンなエコカーです。

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2008年06月03日

すべてを電気自動車に!

 昨日6月2日の日経朝刊の一面はなかなか画期的でした。日本郵政グループの郵便事業会社が全車両21000台を電気自動車に切り替えることにしたのだそうです。
 日本郵政グループの郵便事業会社は2日、所有する全自動車を今年度から順次、電気自動車に切り替えていく方針を明らかにした。

 温室効果ガスの排出削減を目指し、更新を迎える車両から切り替えを進め、おおむね2015年度までに完了する予定だ。

(中略)

 電気自動車導入には、全国1092の郵便局に充電設備を設ける必要がある。設備を一般に開放し、電気自動車の「電気ステーション」として利用してもらう案も検討している。
出典:「郵便集配は電気自動車・二輪で、郵便局の充電設備開放も」(読売新聞、2008年6月2日)

 ガソリンの価格が急騰したことへの対応なのですが、環境面からはもちろん歓迎すべきことです。

 そして何より、21000台の需要が確実に発生したということで、自動車会社の開発競争が刺激されることや、充電設備を解放することで、郵便事業会社以外の需要拡大も見込めることです。

 これまで普及を妨げていた障壁が一気に乗り越えられたわけで、素晴らしい英断だと思います。急に決まってしまって「なんだか裏でもあるのでは?」と勘ぐりたい気もしますが(^^;)、郵政民営化の効果として決断が素早くかつ大胆になったのであれば、歓迎すべきことです。

 さまざまなエコカーが提案されていますが、最終的には電気自動車はもっとも効率が良く、また再生可能な電気を使えば、もっともクリーンかつ持続可能です。技術的な問題点から電気自動車の普及にはまだ時間がかかると予想されていましたが、これで流れが変わることを期待したいと思います。

 電気自動車が敬遠されてきた一つの理由は、航続距離が数十キロと短いことです。先月訪れたスウェーデンでも実は電気自動車の話を聞き、実物に乗せてもらったりしました。しかし、スウェーデンでも電気自動車が市販されていません。実は、10年ぐらい前にスウェーデンで最初に導入されたエコカーは電気自動車だったのだそうです。しかし航続距離が数十キロの短いことが敬遠され、売れなくなり、結局スウェーデン国内で販売する会社がなくなってしまったのだという残念な話でした。

 しかし郵便事業会社の場合には、配達に使う限りは一日の走行距離はしれており、航続距離は問題とならないのだそうです。いいところに目をつけたと思います。

 またもう一つの問題点は充電に時間がかかることです。一回の充電に数時間〜一晩かかると、いざという時に乗れないのではと敬遠する人がいても仕方ないかもしれませんよね。けれどこれも郵便事業会社の場合には、夜の間に充電すれば問題ないというわけです。

 もっともこうした問題も、電池の性能アップでだんだん解決されつつあります。最近は短時間で充電が出来、エネルギー密度も高いキャパシタが、電池の代わりに実用化しつつあるようです。
《参考リンク》
■「「5分の充電で800km」新キャパシタ電気自動車」(WIRED VISION)

 こうした次世代の蓄電技術も、今回の動きで後押しされることを願いたいと思います。

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2008年05月24日

エコカーが普及するわけ

 昨日紹介したように、ストックホルムでは下水処理場で回収&精製されたメタンガスが「バイオガス」として自動車の燃料に使われています。

 その他にもバイオエタノールを燃料とする車、ハイブリッドカー、超高燃費の超小型車などがエコカー(Clean Vehicle)と定義しています。2010年までにストックホルム地方で購入される自動車の35%をエコカーにするというのが市の目標になっています。

biotaxi.jpg
エタノールを燃料にするエコカーを使ったタクシー


 この数値だけ聞くとものとんでもなく高い目標に聞こえるのですが、実は既に30%近くがそうなっているそうですから、達成はそう難しくはなさそうです。

 エコカーは1994年の電気自動車の導入に始まったものです。かなり早い段階に始まったともいえますが、それでもたかだか十数年の取り組みとも言えます。なぜこのように急激に普及したのかと言えば、第一には政治のイニシアティブが挙げられます。そして目標を達成するためにいくつもの誘導政策を統合的かつ戦略的に実施して来たことが挙げられるでしょう。

 例えば、エコカー導入のための実施されている政策には、以下のようなものが挙げられます。
・2013年までは再生可能な燃料は免税
・エコカーは自動車税を優遇
・エコカーは駐車場無料、渋滞税免税
・エコカーのタクシーの優遇(空港へ優先入場、市役所で優先使用)
・2008年までに国の機関の車両の85%をエコカーにすることを義務化
・2009年まではエコカーを購入した個人に10000クローネ(約18万円)の補助金

 さらには価格もガソリンより安くなるように設定してあるので、むしろエコカーにしないのが不思議なぐらいです。ですからスウェーデンでこれだけエコカーが普及したのは、スウェーデンの国民が特別に意識が高いというよりは、制度を作るなど、環境をきちんと整備したからだと言えるのではないでしょうか。

 ということは、日本でもきちんと誘導政策を行えば、かなりの短期間で状況を変えることも不可能ではなさそうです。ただ単に国民や消費者の意識に期待するのではなく、仕組みを作ることの重要性を痛感します。

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2008年05月10日

三宅島をトウソウせよ!

 2000年に噴火し全島民が避難した三宅島は、2005年2月に4年5ヶ月ぶりに避難が解除となり、少しずつ復興しつつあります。それでもまだ島の4割が立ち入り禁止ですから、住民の皆さんのご苦労は大変なものでしょう。

その三宅島の厳しく、しかし美しい自然を自転車で見て廻ろう、そのことで復興しつつある三宅島を応援しようというのが「三宅島エコ・ライド」です。

スタッフの一人である北澤肯さんから、間もなく申し込み締め切りですよとのお知らせをいただきました。

三宅島エコ・ライドは、
  三宅島の噴火の歴史やダイナミックな自然と、
    独特の文化をダイレクトに感じる、
  スローでエコロジーなサイクリング・イベントです。

  サイクリングだけでなく、
  溶岩ハイキングやバードウォッチング、ボルダリング、温泉、ヨガ、
  島の人たちとのビーチクリーニング、植樹活動なども。

  おいしい魚もたらふく食べられます!

  今年の夏は三宅島で、一緒に「島走」しませんか?


<三宅島エコ・ライドの概要>

日時:2008年8月1日〜3日
集合場所:東京・竹芝桟橋(浜松町)
参加費:7500円(三宅島特産原料の天然染めTシャツ付き)
     *宿泊費、フェリー渡航費別
定員:200名

申し込み期間:3月21日〜5月21日

*詳細・お問い合わせ・お申し込みはホームページをご覧下さい
 http://www.miyake-ecoride.jp

 僕は2000年の噴火前に何度かバードウォッチングなどに行きましたが、その時でも以前の噴火の溶岩などが、場所によってはかなり荒々しい景観を作っていたことを覚えています。2000年の噴火はさらに大きなツメ跡を残したようですが、自然の力のすごさを体感するのにもいい機会になりそうですね。

 ちなみに石原都知事は同じく三宅島復興のためと言って、2007年11月に公道オートバイレースを開催しました(「チャレンジ三宅島'07 モーターサイクルフェスティバル」)三宅村はその開催のために3億円(村民一人あたり10万円!)を負担するそうなのですが、果たしてそれで本当に島の復興に役立つのでしょうか? さらにはプロレーサーからも、条件が悪く危険であり「公道レースは絶対的に開催すべきではない」とのレポートが提出されているとのこと。
《参考リンク》
■「公道レースにNO! 石原の欺瞞をくずせ!

 こんな危険なレースに税金を注ぎ込むより、自転車で自然を楽しみながら走った(島走!)方がずっと良さそうな気がしますが、いかがですか? エコ・ライドに参加ご希望の方は、申し込み締め切りは5月21日です!

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2008年04月16日

鉄道復権

 物流の分野では、最近、トラックから鉄道へとモーダルシフトが進んでいます。もちろん輸送時のCO2の排出を減らすためです。それで貨物鉄道が再び元気になってきたという話も聞きます。

 ところが、こうした鉄道復権は、どうやら貨物に限った話ではなさそうです。現在発売中の「週刊東洋経済」4月19日号の特集は「鉄道革命 世界で大復権が始まった!」というものなのですが、そのタイトルの通り、世界中で鉄道の大復権が急速に進行しているというのです。

toyokeizai080419.jpg
出典:東洋経済ホームページ


 少し前までは、日本の新幹線や東京など大都市の地下鉄を除けば、どこでも鉄道は寂れた印象がありました。ところが最近は少しずつ印象が変わってきています。2月に訪れたイギリスではヒースロー空港とロンドンがヒースローエクスプレスでわずか15分ぐらいで結ばれていて快適でしたし、郊外への鉄道も随分近代的な車両になっていました。今月始めに訪れたドイツでは、フランクフルトからボンまで、空港から直接特急に乗ることができて便利でしたし、しかもその特急は国際列車でした。

 ヨーロッパだけではありません。しばらく前までは渋滞で悪名高かったバンコクは、モノレールと地下鉄で随分と移動がスムーズになりました。中国の深センや上海でも真新しい地下鉄が走っています。香港の空港は距離的には遠くなりましたが、空港直行の列車に乗れば、混雑した市内のストレスとは無縁です。

 そんなことを思い出しながらこの特集を読んだのですが、環境負荷を減らすためだけでなく、利便性も高まり、鉄道の復権はますます加速しそうな様子です。

 特に印象的だったのは、ヨーロッパ内の都市間の移動が本格的に鉄道にシフトしつつあることです。ロンドンーパリ間は飛行機だと1時間15分ですが、ユーロスターでは2時間15分。しかし実際には市内中心部の駅から駅までで考えれば、トータルではむしろ鉄道の方が速くなっているのです。

 そんなこともあって、運賃はユーロスターの方が高い(!)のにも関わらず、今や7割の人が鉄道で移動するのだそうです。これはスゴイことです。

 環境配慮で先進的な大手銀行のHSBCでは、カーボンニュートラルを目指していることもあり、ロンドンーパリ、ブリュッセル間の出張はすべて鉄道なのだそうです。 CO2の排出量が鉄道は飛行機の1/10だからです。日本でも、「東京ー大阪の出張はすべて新幹線、飛行機は禁止」という企業が出てきても良さそうですが...

 もちろん環境配慮だけでお客さんを動かすことは出来ませんので、高速化、快適化を求めて、ヨーロッパの鉄道はどこも大改革を進めているようです。そんな中で思わずうなってしまったのが、スイスの取り組みです。

 主要駅間の所用時間を、30分の倍数になるように高速化し、各駅を発車するのは毎00分と毎30分の少し後、到着するのは少し前にしたのです。このことにより、いつ、どこでも、ほとんど待たずにスムーズに乗り換えられるのです! ダイヤを工夫することによって、主要駅がハブ空港のように機能するのです。

 目から鱗の、見事な発想の転換ですね。たぶんこの方式を考えた人は、どうしたら便利に利用できるのか、そのためには何が必要なのかと、バックキャスティングで考えたのでしょうね。ただ速くするというのではなく、より便利にするということを目標に考えられているのです。

 もちろん日本の新幹線も、ますますその技術に磨きをかけ各国への進出を図っていますし、また日本でもようやくLRTによる都市交通の革新が起きつつあります。環境にも、人にも優しい鉄道が、長距離でも、都市交通でも、再び主役になる日は遠くなさそうです。

 そして何より、バリバリの経済誌が、これだけ大きく鉄道復権を特集したことに、時代の変化を強く感じさせられました。

 というわけで、この特集はオススメです。近未来の交通システムを予見させてくれます。

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2008年03月01日

環境に良い車、悪い車

 車も環境性能を売り物にするようになって来ましたが、果たしてどのぐらいの人が車を買うときに環境性能で選んでいるのでしょうか? そもそも、どの車が環境に良いのか、比較ができれなければ判断もできません

 車にはどうしても乗らざるを得ないけれど、できるだけ環境負荷の少ない車を選びたい。そう考えている方に役に立つリストが米国エネルギー効率経済協議会(ACEEE)から発表されました。 

 ACEEE's Green Bookにアクセスすると、詳細な情報が掲載されていますが、「環境にもっとも良い車2008(Greenest Vehicles of 2008)」に選ばれたのは以下の12車です。
1. 本田技研工業『シビックGX』
2. トヨタ自動車『プリウス』
3. 本田技研工業『シビック・ハイブリッド』
4. 独Daimler社『Smart ForTwo』
5. トヨタ自動車『YARIS』[日本名『ヴィッツ』]
6. 日産自動車『Altima Hybrid』
7. トヨタ自動車『カローラ』
8. 独BMW社『MINI Cooper Clubman』
9. 米Ford Motor社『Focus』
10. トヨタ自動車『カムリ・ハイブリッド』
11. 本田技研工業『シビック』
12. 本田技研工業『フィット』
和訳出典:「『最も環境に良い/悪い』自動車ランキング:米国NPOが発表」(livedoorニュース、2008年2月29日)

 ちょっと意外なのは、1位はプリウスでもシビック・ハイブリッドでも、シビックGXというちょっと見慣れないモデルであることです。

 燃費だけで見るとプリウスはもちろん一番いいのですが、このランキングではそれ意外にも製造時に使用した物質や、排気ガスからの排出物なども含めたライフサイクルアセスメント(LCA)で評価しているため、CNG(天然ガス)車のシビックGXがもっとも高いスコアをマークしたそうです。

 複数の環境負荷を統合的に評価するのはなかなか難しいことですが、燃費だけでなく、総合的に評価しようという姿勢は高く評価したいと思います。

 一方、「環境にもっとも悪い車(Meanest Vehicles for the Environment in 2008)」とされたのは、以下の12車です。
1. VW社『Touraeg』
2. Bugatti社『Veyron』
3. 独Mercedes Benz社『GL320 CDI』
4. 米Chrysler社『Jeep Grand Cherokee』
5. Mercedes Benz社『R320 CDI』
6. Lamborghini社『Murcielago』
7. Mercedes Benz社『ML320 CDI 』
8. Mercedes Benz社『G55 AMG』
9. 米General Motors(GM)社『HUMMER H2』
10. GM社『GMC Yukon 2500』
11. 英Bentley社『Azure』
12. Bentley社『Arnage』
出典:同上

 ベントレーやランボルギーニ、ハマーなどは当然という気がしますが(^^;)、もっとも悪いのはフォルクスワーゲンのトゥアレグというSUVなのだそうです。

 欧州ではCO2の排出量が少ないことから(つまり燃費が良いことから)、ディーゼル車を見直す気運があるのですが(「ディーゼル車をタクシーで」参考)、今回の評価では、排気ガスに汚染物質が多く含まれるという理由で、ワーストのリストにはディーゼル車が多く含まれています。コモンレールシステムが普及すれば、この辺の順位は少し変化するかもしれません。

 環境にもっとも良い車12車のうち9車が日本車というのは嬉しいことですが、このようなランキングが公開されていなければ、そもそも比較のしようがありません。少し前に「やる気のある人」という記事でも紹介しましたが、イギリスの場合には行政がすべての自動車の燃費を発表し、ランク付けしています。
■"VCACarFulelData.org.uk"

 日本でも燃費や総合的な環境負荷のランキングをぜひ公表してもらいたいなぁと思って調べてみたら...  ありました。なんとマイクロソフトのやっているMSNのコンテンツでした。
■「実燃費ランキング」(MSN自動車)

 あとはこうしたランキングがあることが広く知られて、活用されるようになるといですね。

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2008年02月28日

人流で減らせ

 「人流」(じんりゅう)という言葉をご存じでしょうか? 辞書にも載っていないですし、あまり一般的ではないと思います。

 モノの流れの「物流」に対して、人の流れを指す言葉で、最近になって環境管理の分野でよく目にするようになりました。

 というのも、運輸部門からのCO2の排出は日本全体の排出の19.3%(2005年)とわりと大きいのですが、そのうち約61%の1.56億トンが、なんと人流によるものなのです。日本全体の排出量の12%にも相当します。

 物流については、最近は荷主がある程度責任を問われる「荷主責任」の考え方も出てきたため、企業はモーダルシフトといって、なるべくCO2の排出量が少ない輸送機関へシフトを始めています。今までトラックで運んでいたものを、鉄道や、船に戻っているのです。

 しかし、人流についてはこれまであまり責任が問われなかったために、まだ企業も人流の削減やモーダルシフトはほとんど考えていないようです。

 しかし、社会的責任投資(SRI)の調査機関などのアンケートでは、だんだん人流についても「排出量を把握しているか?」、「削減努力をしているか?」などを企業に対して問うようになって来ました。

 こうした状況を活用しようとJR東海は昨年から「ECO出張」をPRしています。先日新幹線に乗った時に、そのパンフレットを見かけたので、改めて考えてみました。

 実は詳しい内容は昨年「エコ出張にしますか?」という記事の中でご紹介しています。ですから簡単にしか書きませんが、東京ー大阪間で比較すると、新幹線の場合、飛行機に比べてCO2排出量は1/10で済みます。飛行機に乗った場合に余計に出すCO2は43.6kgになるのですが、これを減らすためにはエアコンの温度設定を一度緩めることを1年半続けなければいけないそうです。かなり大変です(^^;)

 もう一つ改めて感じたのは、新幹線が速くなったことです。以前は(昔は?)東京から大阪まで3時間だったのが、今は2時間半を切っています。僕はよく品川駅を利用するのですが、品川から名古屋までは1時間半で、本当にあっという間です。

 こうなると、東京ー大阪間なんて、飛行機を飛ばしてていいのかと思います。もちろん状況によっては多少の時間の節約になるのでしょうが、そのために10倍のCO2を出すことが許されるかです。

 大胆なことを言えば、東京ー大阪間の飛行機は法律で禁止してもいいぐらいですが(というか、国交省が認可を取り消せばそれで済むのでしょうが)、それはいくらなんでも乱暴だということであれば、それ相応の負担をしてもらった方がいいでしょう。最低でもその分の排出権を買う(大した値段にはならないはずです)、あるいは少しペナルティ的な価格にしてもいいと思います。

 そのぐらいのことをしなければ、運輸部門におけるCO2排出量の削減なんてできないのではないでしょうか。人流についても「荷主責任」ならぬ、「旅行者責任」が問われるようになれば、もう少し状況は変わるのかもしれませんが... 

 そうそう、新しい新幹線(N700系)はパソコン用の電源も整備され、安心して仕事に励めるようになりました(笑) 来年からは車内で無線LANも使えるようになるそうですから、そうなったらますます、出張には新幹線の方が便利そうですね。

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2008年02月14日

やる気のある人

 大ロンドン市長のケン・リビングストンは2003年に混雑税(congestion charge、渋滞税とも)を導入するなど、大胆な政策で有名です。

 現行の混雑税では、ロンドン中心部に自動車を乗り入れる際には1日あたり8ポンド(2000円強)の混雑税を当日の夜中までに払う必要があります。それを過ぎると、いきなり40ポンド(8000円強!)の罰金です。

 その結果、「ロンドン交通局自身の発表では、渋滞が30%解消され、交通量が15%減少した」そうですから、効果大です。
《参考リンク》
■「コンジェスチョン・チャージ」(Wikipedia)
■「ロンドン交通混雑税」(EICネット)

 そしてこの混雑税が、今度は燃費の悪い車に対しては大幅に値上げされることが12日、リビングストン市長が公言したとのことです。詳しくは以下のサイトなどをご覧下さい。
■"Polluting cars face charge rise"(BBC NEWS 2008/02/14)
■「英国:大型車など規制、混雑税大幅上げ−−ロンドンで環境対策」(毎日新聞、2008年2月13日)

 イギリスでは車は燃費でAからGにクラス分けられているようですが、今回対象になるのは二酸化炭素の排出量が多いバンドGのグループです。これは1キロあたり226グラム以上のCO2を排出する車で、4WDや、スポーツカー、高級サルーンなどが該当するそうです。

 これらの車は、2009年から、ロンドン中心部に乗り入れる際には一日なんと25ポンド(5250円)!の税金を払わなければならないのです。これはかなり痛そうですね。

 また、今までは課税地域の住民に対しては、混雑税は90%の割引(つまり10分の1)だったのですが、この割引もバンドGについては廃止されるそうです。

 代わりに、燃費の良いバンドAとバンドBの車(1キロあたりのCO2が120g以下)については、2008年は混雑税が免除になるとのことです。これはかなり強力な乗り換えインセンティブ、いや強制力になりそうですね。ちなみに、ホンダ・インサイトのハイブリッドや、トヨタ・プリウスなどは、バンドA、Bに該当するそうです。

 当然バンドGの車の持ち主からは不満も出そうですが、リビングストン市長は「バンドGのほとんどは高級車。普通の車より高い車を買うお金があるのに、もっとも汚染がひどい車を買っている人たちだ。この混雑税の仕組みの変更で、新しい車を買うときに地球への影響も考慮するようにしたい。」と涼しい顔のようです。

 こういうことを考えて、発言して、実行できるリーダーが、気候変動を止めるためには必要ですね。やる気がある人、本気の人が必要なのです。

 ところで上で紹介したBBCの記事からは、Carfuledata.org.ukというサイトへリンクが張ってありました。車のメーカー名、モデル名などを入れると、燃費がわかるようなデータベースや、自動車にまつわる様々な環境問題についての情報が掲載されていました。交通省(Department of Transport)の下にある自動車安全証明局(Vehicle Certification Agency)が運営しているサイトでした。これも、気候変動防止への「やる気」を感じさせるサイトですね。

 最後に蛇足ですが... 僕はこのニュースを、地下鉄の駅で配られているフリーペーパー(文字どおり、本当に無料の新聞です)で知りました。この手のフリーペーパーは数種類あって、地下鉄の中で読んでいる人も多いのですが、それほど読むところが多いわけでもないように思います。結局、受け取ったもののいくつか記事を拾い読みしたらゴミ箱へポイ。もしくは、そのまま座席にポイしちゃう人も多いようですが...(^^;) どうもを浪費しているような気もしますが、どうでしょうね?

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