2010年05月16日

オーガニックにする?、しない?

 家族の健康を考えたら、あるいは地球の環境のことを考えたら、有機野菜の方がいいというのはわかっているけれど、近くに売っているお店がない。値段が高くて、なかなか手が出ない。季節の野菜しかない(いや、それが本来の姿なんですけどね(^^;))。そんな理由で、わかっていても、なかなか有機野菜に切り替えられないという方も多いと思います。

 しかし、私たちの身体は、私たちが食べたもので出来ていることを考えれば、やはりこれは重要です。少しずつでも、シフトしていきたいですよね。では、まずどういったものから始めるべきなのでしょうか? そして、どういったものなら、それほど神経質にオーガニックにこだわらなくてもいいのでしょうか?

 健康を考えた場合、特に気になるのは殺虫剤の使用です。殺虫剤は基本的には毒物。それをなるべく取らないように。そういう視点から、殺虫剤の多い、少ないで、どの野菜・果物はオーガニックを選ぶべきか作られたリストがあります。アメリカのEWG(Environmental Working Group)が作成した"EWG's 2010 Shopper's Guide to Pesticide"(EWG 殺虫剤に関する買い物ガイド2010年版)がそれです。

 これによると、殺虫剤により汚染されているので、オーガニックを買うべきワースト12の品目は以下の通りです(1が最悪です)。
1. セロリ
2. 桃
3. 苺
4. リンゴ
5. ブルーベリー
6. ネクタリン
7. ピーマン
8. ホウレンソウ
9. ケール
10. サクランボ
11. ジャガイモ
12. (輸入)ブドウ

 一方、殺虫剤はあまり使われていないので、無理してオーガニックでなくてもいいのではという品目は、以下の15です(1がベストです)。
1. 玉ネギ
2. アボカド
3. トウモロコシ
4. パイナップル
5. マンゴー
6. スイートピー
7. アスパラガス
8. キィウィー
9. キャベツ
10. 茄子
11. カンタロープメロン
12. スイカ
13. グレープフルーツ
14. サツマイモ
15. ハニーデューメロン

 これから買い物の時にぜひ参考になさってください。なお、EWGのサイトにはこの品目リストをお財布の中などに持っておけるように、小さく印刷できるリスト(英語)も掲載されています。
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2010年05月14日

日本の状況は?

 昨日ご紹介したGBO3は、各国のナショナルレポートも含んだものになっていますが、日本のレポート「生物多様性総合評価」(JBO)の主な結論は、以下の通りです。
1. 人間活動にともなうわが国の生物多様性の損失は全ての生態系に及んでおり、全体 的にみれば損失は今も続いている。

2. 特に、陸水生態系、沿岸・海洋生態系、島嶼(とうしょ)生態系における生物多様性の損失が大きく、現在も損失が続く傾向にある。

3. 損失の要因としては、「第1の危機(開発・改変、直接的利用、水質汚濁)」、とりわけ開発・改変の影響力が最も大きいが、現在、新たな 損失が生じる速度はやや緩和されている。「第2の危機(里地里山等の利用・管理の縮小)」は、現在なお増大している。また、近年、「第3の危機(外来種、 化学物質)」のうち外来種の影響は顕著である。「地球温暖化の危機(地球温暖化による生物への影響)」は、特に一部の脆弱な生態系で懸念される。これらに 対して様々な対策が進められ、一定の効果を上げてきたと考えられるが、間接的な要因として作用しているわが国の社会経済の大きな変化の前には、必ずしも十 分といえる効果を発揮できてはいない。

4. 現在、我々が享受している物質的に豊かで便利な国民生活は、過去50年の国内の生物多様性の損失と国外からの生態系サービスの供給の上 に成り立ってきた。2010年以降も、過去の開発・改変による影響が継続すること(第1の危機)、里地里山などの利用・管理の縮小が深刻さを増していくこ と(第2の危機)、一部の外来種の定着・拡大が進むこと(第3の危機)、気温の上昇等が一層進むこと(地球温暖化の危機)などが、さらなる損失を生じさせ ると予想され、間接的な要因も考慮した対応が求められる。そのためには地域レベルの合意形成が重要である。

5. 陸水生態系、島嶼生態系、沿岸生態系における生物多様性の損失の一部は、今後、不可逆な変化を起こすなど重大な損失に発展するおそれが ある。
出典:「生物多様性総合評価の結果等について」(環境省 生物多様性センター)
 
地球規模生物多様性概況第3版(GBO3)の概要(和文)」(PDF)も含め、「生物多様性総合評価の結果等について」のページからダウンロードできます。

《参考リンク》
■「生物多様性総合評価の結果等について(お知らせ)」(環境省)

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2010年05月13日

目標達成されず

 今年2010年が国際生物多様性年であるのは、いわゆる「2010年目標」の年であり、地球の生物多様性の現状について確認する節目ということもあります。そのレビューが、現在ナイロビで開催されているSBSTTA(生物多様性条約科学技術助言補助機関会合)で行われています。また、そこには、生物多様性条約(CBD)事務局とUNEP-WCMC(国連環境計画-世界自然保全モニタリングセンター)によって作成されたGlobal Biodiversity Outlook 3(GBO3、地球規模生物多様性概況第3版)が提出されています。

 GBO3はCBDの以下のページから全文がダウンロードできます。
■"Global Biodiversity Outlook 3"(CBD)

 報告書「地球規模生物多様性概況第3版」によると、生息地の改変、乱開発、汚染、外来種の侵入、気候変動などで生物多様性が損なわれた。脊椎動物(魚 類・両生類・爬虫(はちゅう)類・鳥類・哺乳(ほにゅう)類)の個体数は70〜06年に平均で31%減少し、特に熱帯に生息する動物は59%減った。生息 地が耕作地や牧草地に転換するため破壊されたことが大きい。両生類は42%の種で個体数が減少し、最も絶滅の危機に直面しているほか、植物の約4分の1は 絶滅危惧(きぐ)種と考えられる。

 また、地球温暖化に伴う海の酸性化や海水温の上昇など複合的な原因で熱帯サンゴ礁の生態系破壊が進むと、何億人もの生活や食が脅かされると予測した。

 報告書は、生物多様性は過去1万年にわたり人類の生活を支えてきたが、今後もその恩恵を受けられるかどうかは、今後10〜20年の取り組みにかかってい ると指摘。温暖化対策との連携や生物多様性保全を政策の中心に据えるよう各国に働きかけるなど、有効な対策を取らないと、二度と多様性を回復させることは できない、と警告した。
出典:「<国連報告書>脊椎動物、70年から3割減少 熱帯では6割」(毎日新聞、2010年5月10日)

 そして、2010年目標はというと... こちらは先に2010 BIP(Biodiveristy Indicator Partnership)がサイエンス誌に発表した論文の中でも既に「『2010年までに生物多様性の損失速度を著しく減少させる』という目標は達成されていない」とされています。


 COP10では、この次の長期目標であるポスト2010年目標が決められることになっていますが、どのような目標が定められるにしろ、今の状況のままただ目標だけ定めても、画に描いた餅に過ぎず、その間に状況はどんどん悪化します。

 これは動物や植物の問題ではなく、私たち人間の問題であるということに気付かなければなりません。もちろん、ビジネスもです。生物多様性なしに、人間の生活も、ビジネスもあり得ないのですから。

 そして、今の状況をどう好転させるか、その「いかに」という部分を真剣に議論して、行動に移さなければ、次の目標年にはもっと悲惨なことになってしまうでしょう。

 「何を」目標にするかだけでなく、「いかに」それを達成するか。それが一番重要な部分です。

 私たちがそのことに気付くかどうか。それが今、試されています。

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2010年04月28日

宝物を探そう

 前回紹介した滋賀などもそうなのですが、外の目から見ると素晴らしい自然や文化がありながら、地元の方はなかなかその価値に気付いていない場合が多くあります。いえ本当は、外の目からも簡単には見えないけれど、どこにでも素晴らしい宝物はあるのです。少なくとも、その場所の歴史はそこだけのものであり、決して他にはありませんし、その場所においても同じものを再び作ることはできません。

 ところが大体どこに行っても、皆さん口を揃えて「ここには何もないから」とおっしゃいます。たしかに世界一や日本一の「特別なもの」はないかもしれませんが(いや、ひょっとしたら本当はそれだってこれから発見されないとも限りませんが)、そこの場所にしかない「特別なもの」はきっとあるはずです。

 そういうその地域の宝物を運良く探し当てるための合い言葉があります。「ないものねだりから、あるもの探し」です。他所の宝物を引き合いに、「うちにはそんなものはない」と言って、ないものねだりをしてもしかたがないのです。そうではなくて、自分たちの地域には何があるのか、それをきちんと探しましょうということです。

 沖田地区でお年寄りが昔の経験を屏風に仕立てたのは、「心象絵図」と呼ばれています。「風景の記憶」なんていう風流な呼びかたもあるようです。ググるといろいろな地域の話が出てきますので、興味があればぜひ検索してみてください。
《参考リンク》
心象図法で地元学」(東近江地元学ネット:講演記録:上田洋平)

 心象図法は、自分たちの五感の記録を発掘し、その中で宝物を探していくやり方ですが、それ以外にも地域にあるものを探すのに役立つ視点があります。若い人たちの視点、常識に囚われない視点、外からの視点です。内部にずっといるとわからないこと、当り前に思えることでも、ちょっと視点をずらせば見えてくるものがあるということです。わかりやすく、「若者、馬鹿者、余所者」なんて言ったりもしますが(笑)

 特に里山の風景などは、地域の方々にとっては当り前の、あるいは当り前だった、おのです。ちょっと視点をずらしてみないと、なかなかその真価はわからないかもしれません。COP10の今年、日本は「里山イニシアティブ」をぶち上げています(中身は今一つよくわかりませんが(^^;))。皆さんの周りにある、あるいは失われつつある、普通の風景の素晴らしさを再認識するのにいい機会なのではないでしょうか。

 ところでちょっと話は変わりますが、そんなヤヤコシイことを言わなくても、誰が見ても素晴らしい、だけれど案外知られていないところも日本にはたくさんあります。例えば、僕がいま一番見に行きたいのは、山口県の田ノ浦です。中国電力が建設計画中の上関原発の予定地になっている場所です。対岸には、これまた美しい祝島があります。写真や映像でしか見たことがないのですが、例えば以下の記事の中にあるような写真を見ると、もうそれだけでクラクラして来ます。
《参考リンク》
■「生物多様性の宝庫・田ノ浦を埋め立てればこの美しい海は死んでしまう」(Liberal Utopia 持続可能な世界へ)

 なるべく早く実際に見に行きたいと思っていますが、すぐには行けそうにありません。そんなことを思っていたら、鎌仲ひとみさんから、新作の「ミツバチの羽音と地球の回転」がついに完成、試写会をしますというお知らせをいただきました。上関原発予定地の対岸にある祝島の方々を中心に、エネルギーの未来を問いかける映画です。エネルギーと人々の暮らし、生物多様性、そんなことの関係を考え、そして田ノ浦や祝島の美しい自然を、まずは映画で見てみたいと思います。

 間もなく、ゴールデンウィーク。皆さんもぜひ、身の回りや旅行先で、まだ知られていない宝物を探してみませんか?

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2010年04月27日

60年の変化

 一週間ほど前に、滋賀県のいくつかの地域を訪問して廻りました。生物多様性に関わりのある活動や、滋賀の生物多様性を体験するというのが目的だったのですが、生きもの以上に感じたのは時間の流れです。

 琵琶湖の西岸、いわゆる湖西には、比較的昔ながらの風景と生活様式が残っています。滋賀の写真家、今森光彦さんの写真や映像ですっかり有名になった針江では、今なお川端(かばた)と呼ばれる井戸が残っていて、料理や飲料の水に使われています。12度前後で一年中ほとんど変わらない水温のお蔭で、夏涼しく、冬暖かいのです。
kabata.jpg
家屋がなくなった後に残された川端
 
 冷蔵庫のない台所など今はもう信じられませんが、しかしほんの50年前まではまだそんな暮らしがあったのです。その時代、この川端からの水や、川端の周りの空間はいかに貴重なものであったことでしょう。今の私たちからするとちょっと不便に思えるかもしれませんが、ほんの少し前まではそれが当り前だったのです。そして、今の60代、70代の方々は、そんな生活もしっかり体験していたのです。古い街並みを歩いていると、僕だって、「あぁそう言えば、子どもの頃にこんな景色があったよな」と思うときがあります。ものすごく古めかしいように見えて、でも実はたかだか40〜50年前まではそんなだったのです。

 その近くの沖田という地区では、村のお年寄りが書いた昔の光景を屏風に仕立てたものを見せていただき、それを見ながら、昔の話をお聞きしました。洪水で苦労した話や、土葬だった葬儀、子どもたちの遊びや、村の若者の出征の壮行。そう、そこに描かれているのはちょうど戦争の前後、今から60年ぐらい前、お話をしてくださったお年寄りたちが子どもの頃のことなのです。今の生活とはあまりに違うので、遠い、遠い、昔のことのように思ってしまいますが、実はわずか60年前のこと。その暮らしも今の暮らしも、その両方とも一人の人間が体験したことなのです。

 そしてその翌日は、沖島という琵琶湖に浮かぶ小さな島を訪れました。日本で唯一、人が住む、淡水に浮かぶ島です。島が近づいて来ると、思わず皆から歓声が上がりました。ちょうど桜の花も散る間際で、いろいろな深さの緑の間に桜の花が見え隠れする静かな島は、信じられないぐらいにのどかに美しいたたずまいなのです。誰もが、「こんなところが残っているなんて」とか、「桃源郷のようだ」と思わずもらしたくなる。そんなうっとりするぐらいに美しい島でした。
okinoshima.jpg

 ここでは70過ぎの漁師の方に、昔の話を少しうかがいました。今のような立派なエンジンもなければ、そもそも戦時中で油もなく、手漕ぎで漁に出たこと。暖房もなく、かじかむ手足を、七輪で沸かしたお湯で暖めこと。そんなやり方は今では信じられませんが、やはり60年ほど前には、実際にここでそういう暮らしがあったのです。

 いずれの生活も、今よりはるかに不便で、そして厳しいものだったでしょう。苦労も多い生活だったと思います。ただ同時に、その頃の生活は、今では信じられないぐらいに自然と近しいものであったことも確かです。生きものと一緒に、自然の中で暮らしていたのです。

 それが今のように自然から切り離されてしまったのは、その変化はわずかこの60年ほどの間に起きたことなのです。これはもちろん滋賀だけでなく、日本全体、いや世界の多くの国々がそうでしょう。そう考えると、わずか一人の人間の一生の間に、とんでもない大きな変化が起きたことがわかります。地球の歴史上、こんな短時間に、こんな大きな変化が起きたことはなかったのではないでしょうか。

 その変化の大きさに驚くと同時に、今の私たちの生活はちっとも当り前ではないのだということに改めて気がつかされました。私たちが当り前と思っている今の便利な生活は、たかだかこの数十年の間に生まれたものなのです。それまでの数千年、人間はそんな生活はして来なかったのです。

 そう考えれば、今の生活がこのまま続くと考えることの方がおかしいのだと思えてきます。何せ私たちはまだ数十年しかこの生活を試していないのです。しかも、その中で数々の不都合が噴出しています。地球の環境がこの変化にとても耐えられないことも明らかになって来ました。だとすれば、おかしいのは、今の生活ややり方の方でしょう。これがこのまま続けられるのではなく、私たちは無理のない方法に変えなければならないのです。

 60年前の暮らしを垣間見ることで、この60年間の変化を振り返ったと同時に、私たちはどこを目指すべきなのか、少なくともそれが今の延長ではないことを確信した二日間でした。

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2010年04月15日

PCI考えてますか?

 最近いろいろな企業が生物多様性に関して、方針、ガイドライン、行動指針、基準を発表なさっています。いい傾向と思う一方、これだけできちんと機能するのだろうかと、心配になることがあります。
《参考リンク》
■「生物多様性ガイドライン 幅広い企業から続々登場」(環境経営フォーラム EMFレポート)
■「広がる生物多様性保全 企業にリスクとしての認識広がる」(ECO JAPAN)

 というのは、方針というのはその問題について最上位かそれに近いところに位置づけられる基本的な考え方ですから、あまり細かいところまでは立ち入らないのが普通です。しかし実行上は、それだけでは心許ないので、一つ一つの行動がその方針に合致しているかどうかを判断する具体的な基準が必要になります。

 原材料がある考え方に合致したものであることを認証しようという場合には、こうしたことを明確に、また公正に行う必要がありますので、principles(原則)、criteria(基準)、indicators(指標)というPCIの3段階、PCI frameworkで規定し、管理したりします。

 つまり基本的な考え方をまずpriciplesで述べます。それに合致しているかどうかはcriteriaを用いて判断します。また、パフォーマンスの程度を定量的に示すものがindicatorです。PCIの3つが揃っていれば、ある項目の状態やパフォーマンスが、どのような状態にあるかを定量的に示し、それが求めている条件に達しているかどうかをブレずに、一意的に判断することがでいます。すなわち、明確に、公正に判断できるわけです。

 「生物多様性『方針』」は認証とは目的が違いますが、この考え方は応用できるのではないかと思います。もし方針そのものは比較的一般的でざくっとしたものであったとしても、それに基づいた明確な目標を設定し、そのための具体的な行動計画を立て、進捗状況を計る指標を設定する。そうなれば、生きた方針、すなわち機能する方針になるはずです。

 あるいは「原材料調達『方針』」であれば、それは当然基準を伴わなければなりません。できれば、方針、基準、指標と揃っていると、一番わかりやすいでしょう。

 方針、指針を作るのは、企業活動の方向性を示し、進捗を評価、管理するためのはずです。だとすれば、単に方針を作って示すだけでなく、それとセットで定量的な目標や指標も作らないと、きちんと機能しないのではないでしょうか。

 海外の団体などがルールを作るのを見ていると、このPCIをしっかり意識しながら構造化されたルール作りをしていることがよくわかります。PCIフレームワークを作ることを目指して、どんどん細部まで詰めていくのです。日本では「方針」だけがぽーんと発表になることも多いので、その辺はどうなっているのかなと気になってしまうのです。

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2010年03月31日

黄砂が見えた!

 先日、3月21日に名古屋大学でCOP10 PreConferenceが開催された日の朝のことです。大学へ移動するバスから見た景色が随分と煙っていて、この季節は名古屋は靄が多いのかなぁなどと思っていたら... 実はこれは黄砂だと知って、後から随分とびっくりしました。九州ではしばしば影響があるのは聞いていましたが、まさか名古屋までこんなになるとは、です。

 しかし、以下のニュースを見ると、むべなるかなとも思います。

 中国は本当に大変なことになっていそうですね。中国政府も対策には本腰を入れており、国内での森林伐採の禁止はもちろん、植林「面積」も毎年増えています。ただその効果が出るには、まだしばらく時間がかかりそうですね。

 自然の変化を考える際には、こうしたタイムラグも十分に考慮しなくてはいけませんし、また限界を超えてしまうと元の状態には戻れなくなってしまうことにも注意が必要です。さて、果たして中国の植生は本当に元に戻すことが出来るのでしょうか?

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