会議や先日の深センで見聞きして感じたのは、中国ではこの1年間でものすごいスピードでCSRが進んでいるということです。もちろんその主体は欧米からの進出企業ですが、非常に興味深いのは、中国政府がCSRを意識し、支援し始めたようです。
2003年までは、中国のメディアにCSRという言葉が載ることはなかったそうです。というか、事実上、CSRについて語ることが禁止されていたそうです。それが2004年に解禁になり、2005年は一気に広がったというわけです。
それでは中国におけるCSRの課題は何でしょうか? それがまさに今回の会議の大きなテーマでもあったのですが、ほとんどの人が口を揃えて言うのは、労働慣行です。
昨日もちょっと書いたように、現在の中国の急速な経済発展は出稼ぎ労働者によって支えられているのですが、その待遇があまりにひどいのです。
中国の研究者によれば、出稼ぎ労働者は一日平均9.4時間、そしてなんと平均で週6.4日も働いているそうです。ほとんど休日すらないのです。
法律では16歳以上にならないと働けず、企業はIDカードで年齢を確認しているのですが、偽造IDを買うことができるため、労働者の約1割は16歳未満だといいます。
これだけ働いて出稼ぎ労働者が得る月給の全国平均は、なんと539元、8000円ほどです。残念なことに、この値は最低賃金以下なのです。
中国で操業している日本企業に限っていえばもっと労働条件はいいものと信じますが、そこの原料や部品を納入するサプライヤーはどうでしょうか? このことがまさに、いま中国でのサプライチェーンマネジメントが求められている理由です。
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