2006年04月30日

企業の品格

 昨日に続き、藤原正彦氏の「国家の品格」を取り上げたいと思います。

 この本の中で、「品格のある国家の指標」として、藤原氏は以下の4条件をあげています。
1. 独立不羈(ふき)
2. 高い道徳
3. 美しい田園
4. 天才の輩出

 詳しい説明は本書をお読みいただきたいと思いますが、これは品格のある国家の条件であると同時に、持続可能な国家や社会の条件にもつながるように思います。

 すなわち、「持続可能な社会の指標」は、上述の条件を以下のように読み変えたものです。
1. 自給自足(食料やエネルギーを他国に頼らない)
2. 高い道徳
3. 豊かな自然と調和のとれた人間の住み処
4. 経済至上主義ではない

 4番目はちょっと説明がいるかもしれません。藤原氏は、「天才が輩出するためには、役に立たないものや精神性を尊ぶ土壌、美の存在、跪く心などが必要」としており、これをずたずたにしているが市場原理主義であるとしています。

 さらに調子にのってしまうと(笑)、CSRとは「企業の品格」と言えるかもしれません。自社の儲けだけを考えるのではなく、社会に何ができるか(response + ability)を考える企業は、品格があると思いませんか?

 とすれば、「品格のある企業の指標」はこのようになるかもしれません。
1. 独立不羈
2. 高い道徳
3. 美しい社会
4. 画期的な製品・サービス

 1.はここでは、経済合理性に盲従することなく、独自の確固たる行動基準をもっていることを意味します。もちろん財務的に健全で、経済的に持続可能であることは前提条件です。
 2. は、自らの利益だけでなく、社会への貢献を重視していること。それが企業に求められる高い道徳でしょう。
 3. は、少し説明が必要ですね。品格のある国家において、美しい田園が求められるのは、「美しい田園が保たれているということは、金銭至上主義に冒されていない、美しい情緒がその国に存在する証拠」だからであり、また、「農民が泣いていない」、つまり経済的に弱い農民もが配慮され、「安心して働いている証拠」だからです。品格のある企業は、すべてのステークホルダーを十分に配慮し、美しい社会を作ることでしょう。
 そして、4.ですが、企業で言えば、本業の技術・品質・サービスにおいて常に革新的であり、他の追随を許さないこと。そしてこれはもちろん、経済至上主義ではなく、企業の中に精神性を尊ぶ土壌、美の存在、跪く心があって可能になるのです。

 なんでも経済合理性で判断をするのではなく、確固たる行動基準をもち、常に社会に貢献することを考える企業。そんな企業は本当に品格があり、美しく感じるでしょうね。

 皆さんは、どんな企業が品格があると思いますか?


今日も読んでくださって、ありがとうございました。
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posted by あだなお。 at 23:59| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | CSR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 環境ファンド普及支援・環境省、税制優遇など検討(日経) また同じことの繰り返しで税金が食い物にされる悪寒。
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