2006年07月11日

半減ならできる

 マイナス6%では、地球温暖化は止められない。止めるためには、マイナス6億トン、つまり温室効果ガスの排出量を今の半分にする必要がある。「マイナス6%ではなく、マイナス6億トン」が活動目標である。(2004年度の日本の温室効果ガスの総排出量は、正確には13億5,500万トンでした。)

 東大生産研の山本良一先生は、「日本の不都合な真実」をこのように述べていらっしゃいます。
出典:第3回環境省政策評価委員会 意見要旨

 マイナス6億トン、あるいは50%の削減。果たしてそんなことができるのでしょうか? マイナス6%もできていないののに、あまりに現実場慣れしている。そう思われた方も多いと思います。

 それでは、現在私たちが使っているエネルギー消費量を半分にすると、私たちの生活はどのぐらい「後戻り」しなければならないのでしょうか? 昭和初期、それとも江戸時代まで戻らなければいけないのでしょうか?

 いいえ、そんなことはありません。2000年度の日本の一人当たりの最終消費エネルギーは、1968年のそれの倍になっています。つまり私たちが使うエネルギーは、30年ちょっと前は今の半分で済んでいたのです。

 そしてこの間、電気機器や自動車などのエネルギー効率は、素晴らしく向上しています。10倍以上改善したものも少なくありません。つまり、たとえ今すぐにエネルギー消費量を半分にしても、私たちの生活は30年前まで後戻りすることはありません。直感的に言えば、せいぜい10年程度で済むのではないのでしょうか。そんなに不便な生活ではありませんよね?

 10年前でも戻るのは嫌ですか? そんな方には、松下幸之助さんの言葉を贈りましょう。「値切り交渉をするときには、一割二割を値切ってはいけない。半額に値切らなければダメだ。」

 なぜ幸之助さんはこんな厳しいことを言ったのでしょうか? それは、一割二割であれば、人間は頑張ってカバーしようとするからです。しかし、半分となったら努力の積み重ねだけではカバーできません。発想を完全に変える必要があるのです。

 そして、まったく新しい発想で頭をヒネリ抜いたとき、そこにはまったく新しい地平が広がります。すべてが根本的に変わるのです。

 幸之助さんの話は、最近ちょっと話題の「千円札は拾うな。」(安田佳生、サンマーク出版)にも紹介されていたエピソードです。この本でも、「頑張ってもどうにもならないとわかると、人はがむしゃらに頑張るのをやめ『頭を使う』ようになる」と主張しています。

 しかも、「6億トンなんて減らせない、無理だ」とは、残念ながら言える状況ではありません。減らさなければ、未来はないのです。

 だったら私たちがやることは一つです。6億トン減らす社会を考え、設計し、作っていくことです。

 それでは、この続きはまた明日...

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posted by あだなお。 at 23:59| 東京 ☁| Comment(3) | TrackBack(1) | 気候変動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わかる気がします。
貯金も、使う目的があって大量に貯金したいときほど貯めやすいです!
そういうときは少々の節約ではなく、発想の転換をしている気がします。
なんだか、数字じゃなくてお饅頭だと算数が得意な子供の発想みたいですね。
すみません、社会問題だと吸収力が鈍いもので、生活感あふれる発想をしてしまいました。
Posted by さごち at 2006年07月12日 11:28
この記事を読んでいたら、10年前の暮らしなら、できるような気がしてきてきました。私のサイトでも取り上げさせていただきますね!

http://atbb.jp/thinkeco/viewtopic.php?p=102#102
Posted by thinkeco at 2006年07月12日 20:15
>さごちさん

そうですね、死に物狂いで貯金をとなれば、あらゆるやり方が変わってきますよね。節約の積み重ねぐらいでは、もうどうしようもないわけですから。

>thikecoさん

取り上げていただき、ありがとうございました。今、エントリーを拝見して来ました。
30年前の生活、案外楽しかったような気がします。子供時代だったからというせいもあるのでしょうが(笑)
Posted by あだなお。 at 2006年07月12日 23:49
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Tracked: 2006-07-22 00:05
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