2006年07月26日

家具は消耗品?

 わりと急に引っ越しをすることになり、今その準備に追われています。わりとモノ持ちがいい方なので(いや、単にモノを買い過ぎなだけだとの声もありますが...(^^;))、見積りに来た引っ越し屋さんがちょっとびっくりするぐらいの量の荷物です。特に本と書類はかなりのモノです。

 父親が転勤族だったこともあり、子どもの頃から数年に一度は引っ越しをしています。ところが、高校から大学院までの十数年だけは同じ家に住んだのがいけなかったのか、それよりも仕事柄か、その後は荷物は増えるばかりです(^^;)。今回はなるべく身軽にしようと、かなり思い切って処分しているのですが... 引っ越しは荷物の整理にはいい機会とはいえ、この作業は大変ですね。

 そしてもう一つ頭を悩ましているのが、家具です。転居先は今より面積的にはやや広いものの、部屋数は少なく、家具の配置をどうしようか... そして、ちょっと事情があっていくつか家具を買い換えようと思っているのですが、それを探すのがまた一苦労。日本の賃貸マンションも、家具付だと楽でいいんですけれど... ほとんどないですよね。

 素人が思い付きでバラバラに買い足していくより、はじめからきちんとコーディネートしてあって、サイズや使い勝手もその家に合わせてあると、とても便利です。借りる方もわりと気軽に引っ越しできます。引っ越しのたびに家具で悩む必要はなくなるのです。

 と言うと、「でも家具は好みもあるし...」という声がかえってきそうです。もちろんそうだとは思うのですが、そもそもその家だって借りているわけです。それにもし家具付の賃貸物件が増えれば、家具の好みで選ぶという楽しみだって生まれますし、多少不便なところでも、それを付加価値にすることができるでしょう。

 ちょっとデザインに飽きたら、あるいは引っ越しでサイズが合わなくなったら、そういう度に家具を買い換えていると、家具は耐久消費財ではなく、消耗品になってしまいます。環境負荷を考えると、とても勧められることではありません。

 今回はレンタルという手も考えているのですが、基本的にはよっぽど短期でないとメリットはないようです。3年も使っていると、結局買うのと同じになってしまうのです。こららは、いい家具を10年、20年と使い続けたいのですが...

 しかし、考えてみると、日本では家具どころか、家だって使い捨て状態です。欧米の家の平均寿命が100年以上あるのに対して、日本では平均で約30年です。1/3以下の期間で壊されているのです。なんともったいないことでしょう!

 日本の家の寿命をせめて100年にすることができれば、それによって節約できる資源やエネルギーの量は大変なものです。最近では100年住宅を謳う住宅メーカーも増えてきましたし、日本建築学会でも住宅の長寿命化を主要な環境対策にしています。

 実はこのことは、技術的にはそう難しいことはないのです。木造住宅だって100年以上使われているものはたくさんありますし、ましてやコンクリート製であれば100年なんてどうっていうことはありません。

 むしろ問題なのは、日本人が新築を好むことであったり、新築する時点の都合だけで特殊な間取りやデザインにしたり、古いものを修理するのより買い換えることを好んだり、長期間リースするという制度がなかったりと、ハードの性能ではなく、ソフトの方なのです。

 あれれ、これって結局家具の場合と同じですね? うーん、日本の社会が消費することを前提にできているのか、それとも日本人は消費をすることが好きなのか? 持続可能な社会を作るためには、このことが大きなヤマになりそうです。
 
今日も長文を読んでくださって、ありがとうございました。
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posted by あだなお。 at 23:59| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おお100年住宅(マンション)!まさに『亡国マンション』(平松 朝彦 著)のテーマですたよ。
てか日本の住宅制度が一種の搾取システムになっているという社会経済構造問題であって趣味嗜好の問題じゃないと思うよ。
現在の貧困な住宅政策で利益を得ている人がいるってことなんだろうね〜
Posted by エースケ at 2006年07月27日 01:30
いつも読ませていただいています。
私もシンプルに暮らしたいと思いながら、モノがたまって・・・。
家を消費するようになったのは、つい最近の話(といっても数十年)ですね。
その反動か、今、町屋ブームです。
Posted by 天地 はるな at 2006年07月27日 10:04
いつも思うのですが、おそらく日本人はものすごく潔癖症なのではないでしょうか。
故に、何でも新しいものを好むのでは?
その上に、モノに魂が宿るというような宗教観がプラスされ、古いものや他人の使用したものを嫌がるのではないかと思います。

しかし、長くは使わないということが前提のモノ作りには、大いに疑問を感じます。
Posted by atsukero at 2006年07月27日 10:30
非常に身につまされる記事です(^^;

私は、数年先に海外に住みたいこともあり
現在、大物の購入は控えてはいるのですが・・

やっぱり住居を自分好みに素敵にコーディネートしたいというのは、女の本能でございまして・・

若いときにお金がなくて買った安物家具を塗り替えたりしていまだ使っていますが、もう替えたくて替えたくて。

次に買うときは多少高くても一生物を選びたいと思います。
Posted by benny at 2006年07月27日 18:01
はじめまして。
pyon♪と申します。
pyon♪は、身近で手軽に実践できるボランティアに関する情報の発信を主とするブログを
しております。その関係で、サステナ・ラボ様にたどり着きました。とても、お勉強になるブログですね。これからも、いろいろお教えください。
 いつか、pyon♪のブログでも、「持続可能」というようなテーマを取り上げるとき、
サステナ・ラボ様のブログを紹介させてくださいね。
Posted by pyon♪ at 2006年07月27日 22:23
皆さん、たくさんのコメントをありがとうございました。返事が遅くなって、ごめんなさいm(__)m

>エースケ
そーそー、30年したら建て替えなければいけない住宅のおかげで潤っている産業や国もあるんだよね。7/27のエントリーも読んでね。「亡国マンション」はとりあえず買いました。

>天地はるなさん
今の日本でモノをためない暮らしはなかなか難しいかもしれませんね。町屋はミニマムライフという意味でもいいかもしれませんね。僕も引っ越しを機に、少しでもスリムにするつもりです。

>atsukeroさん
割箸のことを考えると、たしかに潔癖症っていうところもあるのかなと思います。しかし、他人のモノは抵抗があっても、家族や友人から伝えられたものであれば、長持ちさせたくなると思うんですけどね。

>bennyさん
ふふ、女性の方はやはりそうみたいですね。そういう場合には、自分のイメージにあった良い家具を、一つひとつ揃えていくというのも楽しいかもしれませんね。実際、ヨーロッパではそういう家具の揃え方をすると聞いたことがありますよ。

>pyon♪さん
コメントありがとうございます。ブログ頑張ってくださいね。紹介も大歓迎です。
Posted by あだなお。 at 2006年07月29日 00:16
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