2007年09月16日

先住民の権利を守るために

 数日前に国連総会できわめて重要な宣言がなされました。「先住民の権利に関する宣言」です。

国連総会は13日、世界で3億7000万人以上いるとされる先住民の自決・自治権や固有の文化、資源を保障する「先住民の権利に関する宣言」を賛成143、反対4(棄権11)の圧倒的多数で採択した。先住民による20年にわたる運動が総会宣言に結実した。宣言に拘束力はないが、先住民保護に向けた対応を各国に促すことになる。
出典:「<国連先住民宣言>総会で採択 20年の権利保障運動が結実」 (毎日新聞、2007年9月14日)

 おもな内容は、
・先住民は国連人権宣言や国際的な人権法にのっとり、すべての基本的人権や自由を享受する権利がある
・先住民は先住民であるために差別を受けてはならず、他の人々と同じく平等である
・先住民は政治的地位の決定や、経済、社会、文化的発展を追求する観点から自己決定権がある
・先住民は歴史的に有していた土地や資源の権利を持つ
・先住民に影響を与える法の制定や行政施策について、国家は事前に先住民と協議する
などとなっています。
出典:同上

 1980年代からはじまった先住民の権利擁護の動きが、20年を経てようやく実を結んだことになります。しかし採決にあたっては、多数の先住民を抱える米国、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアの4カ国が反対したのは残念です。ちなみに、日本は宣言に賛成しています。

 こんな宣言ができても、日本で先住民といってもアイヌの方々が少数いるぐらいだし、自分たちとはあまり関係はないだろうと思う方もいらっしゃるかもしれません。

 しかし実は、私たち自身が間接的ながら、先住民の方々の権利を脅かしていることがあります。海外から原材料などを調達する際に、知らず知らずに特に土地や資源に関する権利を侵害するという問題を引き起こしている場合があるのです。

 どういう場合に、どのような問題が起こるのか? 私たち個人は、企業は、どのようなことに注意をしたらいいのか? 具体的な事例をもとに資源開発と先住民の権利の問題、そしてそれにまつわるCSRの課題を考えるセミナーが、以下のとおり開催されます。僕も少しお手伝いします。先住民の権利にご興味がある方、この機会に少し勉強してみようという方、どなたでも歓迎しますので、ぜひお気軽にご参加ください。

 「資源開発と先住民族、そしてCSR」セミナー
●日 時 2007年10月5日(金) 14:00〜17:00
●場 所 地球環境パートナーシップオフィス
(住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5−53−67 コスモス青山B2F)
表参道駅(東京メトロ:銀座線・千代田線・半蔵門線)から徒歩5分
渋谷駅(JR・東急・京王井の頭線・東京メトロ)から徒歩10分
●参加費 2,000円 (当日、受付でのお支払いになります。)
●プログラム(予定)
・資源開発と先住民族の権利
(谷口正次/資源・環境ジャーナリスト、 国連ゼロエミッションフォーラム理事)
・事例「ニューカレドニア・ゴロニッケル開発」
(ラファエル・マプー/先住民族団体リブ・ヌー(”大地の目”)代表)
  (神崎尚美/国際環境NGO FoE Japan「国際金融と開発」プログラム)
・先住民族の権利と企業:CSRの視点から
(足立直樹/レスポンスアビリティ代表)
・ディスカッション
●主催等
主 催:地球・人間環境フォーラム
 協 力:国際環境NGO FoE Japan

お申し込み等、詳しいことは以下のリンクをご覧ください。
セミナー「資源開発と先住民族、そしてCSR」開催のお知らせ(地球・人間環境フォーラム)

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posted by あだなお。 at 23:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | CSR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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先住民の権利を考えよう
Excerpt: 足立直樹さんのブログ、サステナ・ラボの記事「先住民の権利を守るために」で「先住民の権利に関する宣言」とセミナー「資源開発
Weblog: 持続可能な社会と金融CSR
Tracked: 2007-09-17 23:32
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