こういうニセモノ屋台を見るたびに、以前から疑問に思っていたことがあります。CDのようなデジタルデータはコピーしても、音楽そのものの質は変わりません。たしかにこれなら買う人もいるでしょう。高級自動巻き腕時計は、ニセモノのムーブメントはクォーツなので、かえって正確だという話もあります(笑)(最近は、自動巻のムーブメントを使った本物そっくりのものもあるそうですが) 本物が存在しないニセモノ、例えば高級ブランドのロゴが大きく入ったTシャツ(^^;)なんてのは、まぁ受け狙いか、本当に何も考えてない人向けでしょう。で、わけがわからないのが、香水です。例えばシャネルのNo.5とかポアゾンとか、そういう有名ブランドのそっくりさんも売っているのです。
たしかに容器の形はそっくりなのだけれど、その容器を作るのにはかなりコストがかかりそうだし、大体中味はどうするの? 似たような香りが、実は案外簡単に作れるの??? うーむ、謎です。しかし、それを確かめるためにニセモノを買おうとは思いませんし、買ってみたところで本物を知らなければ違いもわかりません。
というような話をしていたら、一行の中の女性が、「むかし、安いなぁって、知らないで買ったことありますよ」と言うので、「安いっていっても、桁が違いますよねぇ(^^;)」と突っ込みながらも、「で、どうでした?」。やはり、全然ダメだそうです。って当たり前か? 香りも違う上に、とても薄くて、開封するとすぐにダメになっちゃうんだそうです。安い香水を水で薄めたものでも入れてあるんですかね? ということは、何も知らない初心者向けですね。
長年の疑問も見事晴れたし(笑)、別に買い物をするわけでもないしと、さっさと通りを後にしようとふと見ると... なんか変なゴムの輪っかのようなもの売っています。まるで昔の駄菓子屋のオマケか何かのように、安っぽいビニール袋に詰めて、ボール紙にホチキスで止めてあります。少し埃をかぶって、人気商品ではなさそうです。哀愁が漂い気味です。何だろう、変なものを売っているなぁと思いながらも通り過ぎてしまいましたが、次の瞬間、もしかしてこれはイエローバンドではないか!と気付きました。
日本ではホワイトバンドの方が有名になりましたが、イエローバンドはその原型とも言えるもので、そう言えばタイでは何度か着けている人を見かけました。自らもガンを克服し、ツールドフランスで7連覇したランス・アームストロングがLance Armstrong Foundationという財団を作り、若齢のガン患者とその家族のサポートするための寄付金を集めるために販売しています。だからバンドには、LIVE STRONGと刻まれています。
売られていたのはニセモノでしょう。LAFへの寄付金には廻らないけれど、ガン患者とその家族を支援する意志は示すことはできますし、その運動を広めることはできるかもしれません。その場合、ニセモノの効用はどう評価したらいいんでしょう? それにしてもイエローバンドまでニセモノを作るとは、おそるべし! でもニセモノが出回るってことは、それなりに浸透しているってことなんでしょうね。





