
出典:「北米の先住民族ラコタがアメリカに対して独立宣言を突きつける」(GIGAZINE、2007年12月21日)
そんなことが出来るのかと疑問に思いますが、条約脱退は合衆国憲法第6条にのっとっており、完全に合法なのだそうです。また、今年9月に国連が採択した「先住民族の権利に関する国連宣言」(先住民族宣言、参考エントリー「先住民の権利を守るために」)もこれを後押しをしているようです。ただし、米国はこの宣言に参加していませんが... それがこうした形で実際に生きてくるのかと思うと、ちょっと感慨深く感じます。
しかし、それ以上に感慨深く思っているのは、ラコタ族の人々自身でしょう。ラコタ族の独立運動は 1974年、独立継続宣言を起草することで独立運動を再開しました。そして33年かけて準備が整え、ようやく今日に至ったのです。
いや、実際には彼らの独立運動は白人が自分たちの領土に入り込んで来たときから始まったいたのです。そして米国はラコタ族と33の条約を結びますが、それに従わないばかりか、ラコタの「土地や水、子どもたちを収奪し続けている」といいます。実際、彼らを取り巻く状況は非常に厳しいものです。
現在、ラコタ族男性の平均寿命は世界でも最も短い44歳未満。10代の自殺率は米国平均の1.5倍、乳幼児死亡率は米国平均の5倍となっており、失業率も高い。ヤング氏は、自分の生きている間に問題は解決しないだろうとしながらも「わが部族は、単に這いつくばって生き延びたり、マスコットになるのではなく、『生』を求めている。米国を当惑させようとしているのではなく、われわれの子どもや孫のための戦いを続けるためにここにいるのだ」と決意を述べた。
僕はこうしたラコタの歴史や現状を断片的にしか知りませんが、今年の夏にラコタ族の人から、彼らの考え方や、歴史、立場を聞く機会がありました(「インディアンの教え」、「インディアンの言葉」、「自然を感じる」参照)。そのときのことを思い出しながら、やはり彼らは被圧された現状に甘んじていることを潔しなかったのだなと思いました。背筋を伸ばし、自然を敬い、自分たちの生き方に誇りを持つラコタの人の姿が甦って来ます。
損か得かではなく、自分たちの文化、価値観、生き方を大切にし続け、再び自分たちの社会を作ろうとするラコタ族に声援を送りたいと思います。そして、アメリカ政府がこれにどう反応するか、注意深く見守りたいと思います。ちなみにラコタとは、彼らの言葉で「友人」という意味です。
今日も読んでくださって、ありがとうございます。
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